日本財団の 18 歳意識調査は、若者の意識を知る上で大切な資料です。
「第20回 –社会や国に対する意識調査-」は、インド、インドネシア、韓国、ベトナム、中国、イギリス、アメリカ、ドイツ、日本との比較調査です。
「どのようにして国の役に立ちたいか」という問いに関して、ほとんどの項目で日本は最低の位置にあり、「国の役に立ちたいと思わない」が14.2%と9カ国中、最多です。
「お国のため」というとアレルギー反応を起こす人たちの満足する結果になっていると思いますが、国が滅んで個人が幸せでいられるとでも思っているのでしょうか。
「学業に励み立派な社会人となる」という問いに対しても、ベトナムが65%近いのに対し、日本は25%程度です。これは、学業の中身と目的が問題かもしれません。
戦後76年かけて、ゆっくりと毒が回ってきました。ここで気づいて改善していっても、同じように76年はかかると思います。気づかなければ、もっとかかります。
敗色は濃厚です。
日本財団の調査結果を、歯ぎしりしながら読むことから始めようと思う人がどれぐらいいるかだと思います。
どんなに貧しくとも、未来を信じ、国の将来の可能性を信じている人々がいれば、未来は明るくなると思います。
若者たちが未来に希望を持てず、国の役になど立ちたいとも思わない国が没落しないわけがありません。
微力ですが、未来の為に、力を尽くします。