結局、不断の人間修行が大切なのだと思います。
逆境のさなかにあれば、
人は、自ずから謙虚にならざるを得ません。
しかし、順境にさしかかれば、
慢心する心が、頭をもたげてきます。
自分がそうなっていることを、
気づけぬ人たちも多いもので、
慢心したままだと必ずまた、逆境が訪れます。
慢心の後の逆境は、
その原因を、他に求めることが多くなります。
私はしっかりやってきたからこそ、ここまでこれたのだ。
上手くいかないのは、たまたまであり、周囲の要因なのだと。
しかし、その原因は、自分の中にあるのです。
自分の人間としての未熟さが、
様々な混乱やネガティブな感情を生み出していることに、
自らが気づいて改善していく以外に、
救われる道はありません。
だから、結局は、人間修業をし続けるしかないのです。
それは、本を読むことであり、他者から学ぶことであり、
新聞などを読み時事問題を知ることであり、
様々な機会を捉えて、教養を深めていくことです。