Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

誠実に

2020年07月06日 | Weblog
例えば、年老いた先生が、万葉の和歌を一首詠み上げて、しみじみと、「あぁ、この歌には、実に趣深いものがありますね。」と語ったとします。

おそらく、ほとんどの子どもたちは、何がどうして素晴らしいかなど、さっぱり分からないと思います。和歌の味わいなど、おそらく何も伝わらない。理解できたことは何もないでしょう。

しかし、伝わるものが、ただ一つだけあります。

その時の先生の偽らざる心の動きです。

その歌の意味は理解はできないけれども、それを語っている先生の空気感が、「何か」を伝えていくことになるのです。

先生の心を動かした、「ただならぬ何か」がその歌にはある。今の自分には、それはわからないけれども、確かに何かがあるのだという感覚です。

おそらく、それだけが、唯一の、偽りないものであり、子どもたちへ伝えることのできる、唯一のものなのだろうと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未来を信じて

2020年07月06日 | Weblog
若い時分にはわからないことが多いものです。
私もそうでしたし、多くはそうだと思います。

しかし、その中で、何年もかかってわたしがようやくわかったことを、子どもながらに一瞬で理解できる人もいるのだと思います。そのことに期待を寄せます。

だから、分かるか分からないかは、考えずに手渡していこうと思います。自分が本当に大切だと確信できることを迷いなく伝えていこうと思います。

わかりやすくと思った時点で、子どもを軽んじているのかもしれません。

わかり合えないことを嘆くのではなく、あきらめるのでもなく、迎合するのでもなく、ただ、精一杯を尽くしていきたいと思います。

勿論、私が間違っているのかもしれません。その畏れは常に抱きつつも、自分の感覚を信じたいと思います。

その感覚の背景には、私なりの努力があると思うからです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりの講座

2020年07月06日 | Weblog
バッカーズ九州寺子屋の講座を再開しました。
久しぶりに皆と会ったのですが、久しぶりな気がしないのが不思議でした。

しかし、感染防止を気にしての講座は、ちょっと本調子ではありませんでした。次回から、普通になれたら良いなと思いますが、とにかく判断が難しく、色々気にしながらやっていると、気を取られて仕方がないものだと思いました。

早くこの状態になれることも必要なことですし、早く新型コロナ禍が終息することを願っています。

また、教育とは何かということについても改めて考えさせられます。代替措置は色々出てきても、本物の教育とは何かを考えます。

未熟すぎて何とももどかしいところではありますが、自分なりに答えを見出したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする