Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

五浦で少し見えてきたこと

2018年05月19日 | Weblog
東京を追われるように、
五浦へ居を構えた、
岡倉天心や横山大観や菱田春草の人生に触れてみて、

自分が如何に、
その作家たちの絵や言葉を
深く読み切れていなかったかに気づきました。

やはり、
その人の言葉や作品は、
その人の人生に触れてみて、
本当のところが初めて感じられるように
なるものだと思います。

ありのままに、
先入観なくその絵を見なさいと言うのは、
文化的背景を否定することのように思います。

屈原の絵にしても、
屈原の人生を知らずに見たところで、

伝わってくるものは、
たかが知れているに決まっています。

一つの作品を見るには、
見る側の豊かさも問われているのだと思います。

美という観点に立てば、

作品自体の美しさも大切ですが、
作品を美しく見る心もまた大切なのだと思います。

コメント
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