Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

人生の学び

2015年04月22日 | Weblog
人生の学びは積み重ねだと思います。

良きものに触れていなければ、
それ相応の年になっても、
真贋はわからないでしょう。

しかし、わからないからと言って、
人としての価値に遜色があるわけでもありません。

それぞれで良いのです。

本物の出汁をとった味噌汁と、
インスタントの味噌汁との区別がつかなくとも、
どちらも美味しくいただけることは、
別に悪いことではありません。

しかし、私は、やはり、
本物がわかる人間でありたいと思います。

和菓子にせよ、陶器にせよ、何にせよ、
本物はそこにたどり着くまでに、
素材や材料を徹底して吟味し抜き、
過去の一流を研究し、学び抜き、
その上で技を磨き、人格を磨き、
作り上げられたものだと思うからです。

私は、そこにこそ、
敬意を払いたいと思うのです。

そして、敬意を払うには、
違いがわからないといけません。

違いがわかるためには教養が必要です。

沢山の本を読み、学びへの真摯な姿勢を
持ち続けることがどうしても必要なのです。

違いがわからなければ、
敬意の払いようはありません。

魯山人の備前花入れに造花を生けるが如きは、
私の美意識とは違うところにあります。

善悪でも、優劣でもありません。
信じる宗教の違いのようなものでしょうか。


コメント
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