Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

ロック

2008年07月14日 | Weblog
私は甲斐バンドが大好きである。
仕事をしていても、講演をしていても、
自分の情熱の源は、ロックの熱さと同じだと、
時々ふと思うことがある。

ところで、
井上陽水も、チューリップも、
昭和四十年代、五十年代に流行った歌は、
私の心に刻まれている。

時々You Tubeで聴いたりするのだが、
聴いていてふと思うことがある。

例えば、ガロの「学生街の喫茶店」という歌は、
大学生の心情(もしくはそれと同年代の若者の心情)を歌ったものだろうが、
とにかく歌詞の深さというか、味わいというか、
今の歌と随分違う趣になっていると。
簡単に言えば、「大人の歌」だなと感じさせられる。

それはなぜだろうかと思っていて、
スタッフと会話を交わしつつ気づいたこと。

それは「考える時間」の多寡ではないかということ。
私たちの世代は、ケータイやインターネットがないかわりに、
じっくりと考える時間があった。

自分が何者かということについても、
相手の心がどうであるかを想像することにしても、
悩んだり、空想にふけったり、
自由に心を駆け巡らせることができた。
自然の中で思う存分物思いにふけったり、
感傷に浸ったりすることができた。

そんな中で心が鍛えられたのだと思う。
哲学的な思考が鍛えられたと言えばオーバーかもしれないが、
思考の深さは確実に育ったと思う。

昭和四十年代から五十年代の音楽を聴いていて、
言葉の深さを感じる理由はそんなところにあるのかもしれない。
コメント
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