Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

詩人の命

2007年09月06日 | Weblog

中原中也や金子みすゞ、繊細なる感性をもった詩人たちは、
夭折することを条件に天賦の才を与えられたかのようである。

詩人たちの傷つきやすい鋭敏な感性は、
人の見えないものを捉え、感じないものを感じとる。

そして、私には決して出来ない紡ぎ方で言葉を紡ぎ、
私に見えない世界を見せてくれたり、
私が感じ取ることの出来なかった世界を感じさせてくれたりもする。

しかし、それは同時に詩人の人生の時間を
急激に消耗させる。

そして、自分の命が尽きてから、
彼らが命を吹き込んだ言葉の世界は、
彼らのかわりにその命を生き続ける。

人の一生にはどのような意味があるのだろうか。
人生における成功とは何であろうか。

詩人たちは成功哲学やプラス思考など知る術もなく、
悲しみに満ちた人生を生き、
苦悩の中で若くして死んでいった。

しかし、その人生を、
現世の苦しみに敗れ去った弱者と非難することなど、
私にはできない。

人生には、それぞれの光と陰がある。
勝者にも敗者にも、成功者にも失敗者にも、
いずれは死が訪れ、
あとはゆったりと悠久の時が流れていくだけである。
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時間の謎

2007年09月06日 | Weblog

先日、新宿で飲んだ。
会話も料理も、そしてお酒も最高に美味かった。

ふと気がつけば、六時間近くが過ぎていた。(笑)

心通う人と酌み交わす酒は、本当に美味い。
また、酒と料理が美味いと、時間はあっという間に過ぎていく。
本当に時間とは不思議なものである。

最近は、忙しくてご無沙汰をしているが、
わが家の囲炉裏に火を入れ、
思い思いに魚や肉や野菜を炙って飲む酒も最高に美味い。

締めには、自在鉤に鉄鍋を吊して作る牡蠣鍋と、
あつあつの飯の上にうにをのせ、
醤油をたらりと落として、わさびをそえて食う
「うに飯」が乙なものである。

食欲の秋を満喫したい!!
私はそう半分願っている。
あと半分は痩せたいという願い(戯言?)である。



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