教育を論ずることは虚しいと思うようになった。
なぜならば、教育とは個々人の実践でしかなく、
教育する心とは立場を越えて与え続ける心に他ならないからだ。
「与える」ものは、
愛情であり、知識であり、智恵であり、時間であり・・・。
その他、無限の利他行が教育ではないだろうか。
教育を一般化して論じようとすれば、
どうしても組織論や運動論へと変質していく。
そして、それは闘争的な色彩を帯びてくる。
だがそれは、教育の心から遠ざかることであろう。
システムは人を育てない。
人を育てるのは人である。
その事実に立ち返って、私は教育を行っていきたい。