おかんのネタ帳

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おうみ狂言図鑑

2019-02-28 12:43:26 | 演劇・舞台
おうみ狂言図鑑は、今年で9回目になります。



2011年から、茂山千五郎家の揚力を得て、滋賀県を題材にした新作狂言をつくり、
毎年、県内3カ所ぐらいで、披露しています。
これらの作品を、おうみ狂言図鑑としてコレクションし、
狂言の笑いと「近江」の魅力を発信しています。

今回の新作は、茂山童司改め千之丞さんの作。
三作目になるらしいです。

県内各地で上演されるので、毎年は観に行けてないんですけど、
地元である時は、ぜひ行きたいなと思って、
今年は地元の市民ホールであるし、行こうと思ってたんですね。
でも、その日いけなくて・・・なので、五箇荘へ。

以前、市民ホールで上演されたときは行きましたよ。
わかぎゑふさんの作品でした。
「続・ふなずしの憂鬱~丁稚羊羹の陰謀~」でしたね!

信楽たぬき、安土城ひみつ会議、むかで、忍者、おおなまず、
いろいろな作品が作られています~



各会場で、新作以外に2つ狂言が披露されますが、
てんびんの里では、「御茶の水」、「太刀奪」が上演されました。

会場は小さいところで200人ほどの客席で、ほぼ満員。

最初、口上として、茂山宗彦さんが登場し、狂言について、
狂言の楽しみ方について、など、いろいろ話をしてくれました。

宗彦さん(もとひこさん)・・・もっぴーですね!
「ちりとてちん」で「そこぬけ~」って言うてた方ですよ。

狂言は軽い、楽しい、面白いものです。
最初に、自己紹介から始まりますし・・・なんて、
ほんとに、楽しくお話してくださいました。

もっぴーにとっては、滋賀はお母さんの故郷。
琵琶湖は、魚釣りでもよく来てるところやし、
前の週に守山市民ホールに来たこともあり、
草津のおばあちゃん家に行ってきたとか、いうてましたね。
・・・皆さん、近しく感じたと思います。

最初の「御茶の水」は、珍しく?恋のお話ですね。
新発意(しんぼち)に千五郎さん・・・ちょっとお腹が出すぎ(汗)
恋焦がれるお相手のいちゃに、昨年千之丞を襲名した童司さん。
二人のやりとりが面白いですね~

二つ目の「太刀奪」。
「泥棒をみて縄を綯う」という諺を舞台化した狂言で、
主人と太郎冠者と太刀を奪った男との三人三様の掛け合いが楽しい。
泥棒を捕まえてから縄を綯う太郎冠者に七五三(しめ)さん、
道通りの男を宗彦さん、主人を網谷正美さん、
ばかばかしいくらいのやりとりが、なんとも可笑しい~

「HOTAL HOTEL」、
伊吹山のヒメボタルがテーマらしいのですが、
山中で道に迷った男が、一軒の宿で泊めてもらう。
実は、その宿の主は鬼で、命を奪われる・・・
ちょっとミステリアスなお話ですが、
男の役を、逸平くん、女の役を、千之丞さん。
とにかく、可笑しい~

逸平くん、会場に入ると気に受付にいたので、
思わず、「お正月、観に行きましたよ」って、声かけたのですが、
通じたかどうか・・・

お正月に狂言を見た、のではなくて、
逸平くんが出てた、玉小の「お正月」という舞台を観に行った、
ということなんですけどね~ ま、ええけど。

逸平くん、もっぴーが言うてたように、自己紹介から始めましたね。

「このあたりに住むものでござる」

「今日は東近江にいこうと思う。
 近江には良いものがたくさんあって・・
 ふなずしに、丁稚羊羹・・おうみうしもありまする・・・
 ほんに、近江は良いとこじゃ・・・」

会場が喜んでましたね。
皆さんの声がいいので、よく聞こえるし、
童司さん改め千之丞さんの女は、なんともかわいい。
デジャブのように繰り返し演じられるやり取りが、
わかっているのにやっぱり可笑しい~

狂言て、ストーリーがどうこうよりも、
とにかく、シンプルに笑えるところが魅力ですよね。

一緒に行った人生の後輩、
初狂言らしいのですが、喜んでました~

また、来年、近場で上演されるときは行きたいもんです。