おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

三婆

2018-12-09 23:49:58 | 演劇・舞台
書きそびれてますが、姫路城へ行くことになったのは、
姫路市民劇場で、文化座の「三婆」を観ることになったからです。

近畿演鑑連のトップを切って上演したのが、姫路市民劇場の例会でした。



姫路城の近くにある姫路市民劇場。
キャパもほどほどの、観やすい劇場でした。



「三婆」パンフより拝借。

50年も前に書かれた有吉佐和子の小説が原作。
原作はかなりシリアスで暗い感じの作品のようですが、
小幡欣治さんが喜劇として脚本にしたことが素晴らしいんですね。
テレビドラマになり、舞台化もたくさんされてます。

でも、原作と変わらないのが、テーマとしてある老人問題、
誰でもいつかは訪れる深刻な問題は、どの時代にも、
観る人の共感を得るんですね。

某紙に掲載する劇評を書くために、2016年の舞台のDVDを見たのですが、
喜劇やし面白いんやけど、ラストのシーンで、涙がこぼれてきました。

制作の方がおっしゃってたけど、ラストの10分にメッセージがあるんだと。
最後の10分は、10年後の三婆たちの様子なのです。

ボケてきた彼女らの滑稽さが切なくなってきたのと、
三婆を見ていた元お手伝いのお花ちゃんが、
私たちの気持ちを代弁してくれたからかなと思います。

「私、この人たちをほっとけない」

私たちと同じように、切ない気持ちになっていたんですね。

舞台では60歳でおばあさんといわれるし、
65歳では医療費がタダになるとか、70歳で都バスがタダとか、
年寄り扱いされてるのも面白かったですね。
高齢化社会になった現代では、75歳以上が後期高齢者。
それでも、皆さん元気ですよね。

この「三婆」、ひこね演劇鑑賞会の例会は4日でした。

舞台の上演の前に、会報係りとして、
「タキ」を演じた有賀ひろみさんをインタビュー~

しゅっとして、かっこいい女優さんです!
・・年齢は70歳とか・・・見えへんし~

女優になろうとした動機や、なぜ文化座なのか、
文化座はどんな劇団なのか、この作品について、
役作りはどのようにしているのか、
好きなシーンはどこか、
あと、健康づくりで心掛けてることは?
座右の銘、そして、演劇鑑賞会について・・など、
約30分、いろいろとお話していただきました。

女優生活47年という有賀さんだけに、
引き出しがたくさんあって、楽しくお話してくださいました。

おしゃれでスタイリッシュな有賀さんが、
舞台上では、三つ編みでおさげの、行かず後家を演じるんですねぇ。

ちなみに、今回は再々演。
再演の時は、妾の女中を演じてたそうです。

アップし忘れてますが、某紙に掲載された劇評。


※ クリックすると大きくなります。

本妻を演じたのが、文化座代表の佐々木愛さん。
かわいいんですよね~ 
貫禄もあるんですけど、声もかわいいし。

本宅に居候する妾と義妹、彼女らを追い出そうと、
本妻として頑張ってるんですが、やがて、
二人に出ていかないで~ 一緒に住んで~ってお願いしてしまうんです。

老人たちの共生も、この作品のテーマの一つ。
まるでグループホームのような生活も、
心身ともに元気なら、楽しそうです。

私らの10年後、20年後は、どうなってるのかな。

元気で楽しく過ごしたいものです~




秋のヨシ原

2018-12-09 11:51:17 | 湖国日記
もうあと1年ちょっとで退職というダンナですが、
諸般の事情で、この12月に思いもかけず転勤に・・・え~っ!

建物の老朽化で建て替えることになったからですが、
1年かけて建て替えるようで、パートさんの多くはそのまま退職、
社員は各地へ移動・・となったようです。

「どうしよう。新しいとこで勤まるやろか・・」

「え~っ、何言うてんのん。40年も勤めてきたのに?」

「勤まらへんかったらそのまま辞めるかも・・」

「え~っ、若い子やあるまいし」

還暦過ぎて、もう今さら、新しいとこで人間関係に気をつかい、
市場調査をしたり、数字を追いかけたり、
はたまた、新しい仕事に向かっていったり、
・・・そんな気持ちは湧かへんよね・・・

「もう、そ~っと、暇な部署で、まったりしたいのにな~」

そうかもしれへんけど・・・

も少しやし、頑張ってね!

さて、昨日は、演劇鑑賞会の集まりで彦根へ。
その帰り道、湖周道路から、西の湖周辺に寄り道。

ヨシ原は、晩秋の景色でした。
暖冬とは言え、さすがに冷えてきましたしね。











大中では、もう、ヨシ刈りもはじまっているようで、
刈り取られたヨシがまるく束ねられていました。



丸立てと呼ばれます。



ヨシ屋さんがこのヨシを集めて乾燥させ、
よしずなどに加工されます。



丸山町の水郷。



このあたりを、水郷めぐりの手漕ぎの船が行き交います。

ちなみに、近江八幡の水郷地帯は、八幡堀と一緒に、
国の重要文化的景観選定制度適用の第一号として、
2006年(平成18年)に国の選定を受けています。

残しておきたい故郷の風景、でもありますね。

さて、今日も取材が待ってます~

新しいことにチャレンジしたり、
新しい環境にいくことは、めんどくさい年齢ではあるけど、
人のお役に立てる、仕事がある、というのはありがたいことです。

頑張ろうね~