おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

聖地で、あされん

2008-03-16 23:00:37 | マイブーム・落語
春らしい良いお天気でしたね。
で、念願の”聖地”へ行ってきました。
「天満天神繁昌亭」です。上方落語会の悲願であった常打ち小屋ができて2年あまり。漠然と行ってみたいなとは思ってました。この2月に「落語」に関する記事を書いたこともあって、先月は特に行きたかったですね。でも、行ける日がなくて・・・
それに、同じ行くなら、旬の?桂吉弥さんが出演されてるときがいいな・・・と贅沢なことを思ったり・・・
実際、ホンマに吉弥さんが出演の寄席はチケットとれないんですよ。

でも、今週は週替わりに掛けられる昼席(前売り2,000円、当日2,500円)に出演ということもあって、ねらい目でしたね。「ぴあ」で申し込もうと思っていたら、たまたま、若手を鍛える朝席「あされん」が今週末にあり、日曜日に吉弥さんがコーチとして出ることがわかって、(しかも1,000円!) 運良くチケットをゲットできたんですよ~!
朝席なのでお昼で帰れるし、そのまま仕事に行けるしな・・・などと。
でも、「コーチ」って? 落語はしてくれはるんかしら~?
・・・杞憂でした~
ちゃんと、一席ありましたよ。

開場30分前に着いたのですが、自由席ということもあってすでに30人くらいが表に並んでましたね。開演時には満席で200人。若手を朝から鍛える「あされん」にたくさんのお客さんです・・・・
ちなみに、お世話役らしい?桂三弥さんによると、吉弥さんが出てなかった昨日の「あされん」は、お客さんは30人ぐらいやったとか・・・ホンマかいな。

前座は入門2年目の笑福亭生寿さん。調べたら、松喬さんの孫弟子。
若いねぇ~ 良い声してはって、2年目と思えないほどまとまった噺し方でした。
ネタは「花色木綿」。
二番目は三弥さん。
「みなさんお待ちの方でなくてすいません~一字違いでドキ~ってしはったでしょ。そんなカンタンに出しませんよ~」
に始まり、自虐的な?マクラで開場は大盛り上がり。
関西人のサービス精神が心地よいです。人を傷付けなければどんなことを言うてでも笑ってもらう、自分が傷ついても?楽しんでもらえたらうれしい・・・そんな三弥さんに和みましたね~
ネタは「天災」。

三番目は、入門6年目の笑福亭呂竹さん。呂鶴さんのお弟子さんですね。
呂鶴さんは,私が学生の頃によく聞いた、若手男前の噺家さんのひとりでした。
呂竹さんはスキンヘッドでやんちゃ坊主のような人。三弥さんのマクラが長かったせいか(笑)、マクラをはしょってすぐにネタに。
懐かしい~「寄り合い酒」でした。
四番目は、「また出て来てしまいました」と三弥さん。今度は新作で、これまた笑わしてもらいました。
そしてトリが、お待たせ、「青い山脈」の出囃子で吉弥さん登場です~

ピンクの着物に赤い羽織。ハデです~!
やっぱり中堅、貫禄ありますね~
マクラを聞いてたら、ホントにいつもTVの画面で見てる”草原さん”そのものって感じでした。ツルツルのお顔で~
ネタは「七段目」。芝居ネタですね。何度もTVで見てるネタやけど、やっぱりナマはいいですね~ 
ハメモノのお囃子と一体になって、まさに「演じる」って感じです。立体感があるというか。噺にメリハリがあって、ほんまにこういう噺は上手いなぁと。定吉が赤い襦袢を来て・・・って、絵が見えてきそうですねもんね。
お客さんもかなり盛り上がってました。

繁昌亭は、落語の寄席小屋らしく、こじんまりとした所でした。
桟敷かなと思ってたら椅子席やったのでお客さんも楽に見られたかな。けっこう高座のある舞台が高くて演者の表情や動きがよくわかりました。
満杯のお客さんは、意外に?女性が多くて。子どもさんや20代の若い人たちもいました。でも、熟年夫婦という方々も多かったです。私の後ろの席のオバサマ方が、しきりに
「やっぱり、テレビの影響はすごいねぇ。いっぱい来てはるやん」
って言うてましたが、吉弥さんの登場に喜んでたんで、
「それはアンタやろ~」
って突っ込みたくなりました。私もですが~(苦笑)
開場前に、私の後ろに並んでた親子連れは、関西の方ではなかったですね。
あっちこっちから来られてるんですね・・・。

長々と、繁昌亭レポでした~