ウズマニーブ活動日記

ラトビア共和国に伝わる伝統音楽を演奏する日本初のユニット、ウズマニーブ/UZMANĪBUの活動日記です。

Latvian folk music

ラトビアへ行ってきました。

2024年07月18日 | その他
少し前のことですが、5月末から一カ月ラトビアへ行ってきました。
今回は母子の二人旅です。


北極上空を通過して乗り継ぎのヘルシンキへ。


いよいよリガへ!


愛しのラトビアが見えてきました。


今回もリガ中心地でアパートを借りました。めちゃ良い!




到着したのは朝。
初日は公園で遊んでからアパートの暮らしを整えて終了。



翌日から本格稼働です。
まずはクアクレ職人さんのお家へ。試奏して購入!


子供も弾かせてもらいました♪



毎年6月第一週末はラトビア野外民族博物館で民芸市 -Gadatirgus- が開催されます。
ラトビア全土から職人さんが集まる手仕事の聖地です。


お買い物以外に音楽やフォークダンスのステージも楽しんできました!



何度も来日公演をしている、ラトビアを代表するアーティストの一人、エレクトリックミュージシャンDj Monsta宅へ。
美味しいお料理と息子さん特製(!)チーズケーキに舌鼓。






夏至祭生まれの子供にピッタリな歌が載ってるこの可愛い譜面集をもらいました。



ラトビアで大活躍中、日本が誇る指揮者兼アルト歌手の山﨑志野さんと食事へ。
子供がお米に飢えてるので和食が充実しているunagi inuにて。




志野さんとは8月のコンサートでご一緒しますが、その打ち合わせを兼ねた楽しい居酒屋ナイトになりました。
8月10日 ラトビア音楽の夕べ vol.2 RĪTAUSMA @タワーホール船堀


クアクレのレッスン受けにJelgava/イェルガワへ。
新型車両に乗れてテンション爆上がりの子供と私!
ラトビアの皆さんも口をそろえて、10年以上この車両を待っていた!と喜んでいました。




イェルガワで暮らすラトヴィーテさんのもとでクアクレのレッスンを受けてきました。
夏至祭にまつわる民謡をたっぷり教わってきました。
自分の知識も年々深まっているので、解説がよく分かり本当に楽しい!





この日の夜はまたもや鉄道で今度は別方面へ。


昨年も参加させてもらったフォークロアグループの夏至祭プレイベントに参加。


演劇のステージを観たり、


歌ったり、


子供も一緒にフォークダンスをしたり、最高のひとときでした。


夏至祭の食卓。


帰りの車も幸せ時間♡



Monstaのスタジオでピアノの練習をさせてもらいました。
ピアノはラトビア製。ふくよかな温かみのある音色でした。
また来日公演してほしいなぁー。





ジャーナリストの方から突然連絡をいただき、ラジオの収録に行ってきました!
私の活動のことをあれやこれやと話す機会をいただきました。
グダグダな語学力でしたが、放送が嬉し恥ずかしドキドキです。





「アキコと歌う会」的なものを企画していただき、とっても楽しい時間を過ごせました。
友人達や初めましての方々と一緒にラトビアの民謡を歌えて本当に嬉しかったです。
クアクレを弾いて10年以上経ちますが、自分の技量にちょっとだけ自信を持てた夜になりました。




会場のマナーハウスが素敵だったこと!




花束をもらいました!嬉しい!



もう一人の先生、アンシスさんのクアクレのレッスンを受けてきました。
インプロの心得みたいなものを教わってきました。帰国したら練習に励むぞーーー。


子供は何故かウクレレでセッション♪



バスケット工房Pinumu PasauleのゲストハウスKalndaķiで2泊してきました。




夏至祭「休暇」はまだですが、天文学的な夏至の日の夕暮れ。日没は22:30頃。


深夜0時頃。まだ仄明るい。


Kalndaķi滞在中、夏至の巡業Līgojatiに遭遇しました!





Kalndaķiから戻り、夏至祭の準備市ともいえる緑の市/Zāļu tirgusを楽しんできました。
夏至祭休暇を控え、ラトビアは夏至祭ムードに満ちています。







今回の旅行のハイライト、夏至祭のお祝いに友人のサマーハウスに向かいます。
鉄道でラトガレ地方の町Līvāniに行ってきました。


会場に到着。
今年は遠縁の親戚までたくさん呼んだそうで、160人も来ていたとか!






子供もラトビアの民族衣装で臨みました!


歌を歌って、ダンスを踊って、焚き火を燃やして、ご馳走を食べて、お話をして、本当に本当に楽しかった!











そんなこんなであっという間に一カ月経過。
今回も空港までMONSTAが送ってくれました。


まずはヘルシンキへ。


ヘルシンキ→関空、今回も帰路は南回りでした。





こうして1カ月に渡った母子二人旅は無事に終わりました。
子供との二人旅はそれはそれは楽しく、毎日がハイライト。最高の思い出ができました。
いつも「今回のラトビア滞在が一番楽しかった」と思うのですが、今回もそれを大きく更新しました。
子連れだったのでコンサートなどのお楽しみは封印しましたが、それでも各地でラトビアの神髄たる夏至祭に参加でき、私が目指したい音楽のエッセンスは存分に感じることができました。
これからもクアクレの練習に励み、ウズマニーブの活動も頑張り、ラトビア音楽の普及に努めたいと思います!

ということで、
♪8月10日 ラトビア音楽の夕べ vol.2 RITAUSMA@タワーホール船堀
♪9月22日 ウズマニーブ10周年記念ライブ@ダイヤ通音楽ホール

で、お待ちしています。

4年ぶりにラトビアへ行ってきました。

2023年06月23日 | その他
5月下旬から3週間、ラトビアで過ごしました。
待ち焦がれたラトビア、その滞在記録です。

前回のラトビア訪問は2019年夏。
その後4年も行けなくなるなんて思いもしませんでしたが、ついに何度も何度も夢に見たラトビアへ。


寝ている間に北極圏を通過。機内で証明書をもらいました。
関空にフィンエアーが戻ってきたので一時を思うと移動はラクですが、それでもロシア上空を回避するので関空→ヘルシンキ間は約13時間。


ヘルシンキで乗り継いでリガへ。
ラトビアがついに見えてきました!
機内から涙があふれ、嗚咽しながら降り立ちました。


アパートへ向かう道。
機内ではあんなに泣いたのに変わらぬ風景に空白の4年が嘘のように思えました。


初日はアパートの暮らしを整えてからチラリと旧市街を散策しました。


翌日から精力的に活動しました。
ラトビアで合唱指揮を学ぶ山崎さんに美味しいカフェを教えてもらい、ティータイム。
色んなお話しをしながら近い将来何か一緒にできたらいいなーという話題も。実現を目指します!


何度も来日しているMONSTAファミリーのお宅へ。
家族ぐるみのお付き合いで、コロナ前は何度も一緒にライブをしたMONSTA。再会できて涙、涙でした。
涙が乾くと奥様の手料理で舌鼓。ヘラジカ肉のパンケーキとルバーブのケーキ。本当に美味しかった!
4年の時を埋めるべく色んな話をした夜になりました。
コロナ直前に企画していたワークショップ兼コンサートは流れたままなので、来日した折にはまた何か計画したいです。




久しぶりにクアクレ職人さんの御自宅へ。
時間をかけて試し弾きさせてもらって慎重に新しいクアクレを選びました。


音楽鑑賞もたくさん楽しみました。
まずはZIEDONIS – 90/ Raimonds Pauls & Daumants Kalniņšのコンサートへ。


ラトビアで尊敬を集めるのは音楽家や詩人です。
その中でも最も敬愛されている詩人の一人故Imants Ziedonis生誕90周年を祝うコンサートでした。
彼の詩に″生きるレジェンド″Raimonds Paulsが作曲した音楽をライモンズ・パウルス自らが伴奏し、ボーカルDaumants Kalniņš、ロックなバックバンド、合唱団Solaも参加しての胸熱な内容のステージでした。
全てが素晴らしいパフォーマンスで、美しい楽曲にロックなテイストが加わり何とも良い夜になりました。




ライモンズパウルスの演奏は遠目でしか見たことがなかったのですが、近くで見ることができその凄まじい演奏に感動しました!!!
今年は5年に一度の「歌と踊りの祭典」が開催されますが、私は本当に残念ながら行けません…。
でもMCで「これは小さな祭典です」と言ってくれて、観客も一緒にみんなで歌ったりできて、祭典のかけらを感じることができたのでとても嬉しかったです。


鉄道でJelgavaへ。




目的はラトヴィーテさんのクアクレのレッスン。4年ぶりの再会でした。
この4年のことをお互いに話してからレッスンは始まりました。
クアクレを習い始めて10年、最初のレッスンから綴られた記録をきちんと持っていてくれて嬉しかったです♪
教わったのは民謡7曲。知らなかったテクニックも教わりました。
そして何よりもラトビア民謡、伝統音楽、クアクレの心に触れることができました。
日本でもずっと練習はしていましたが、やはりラトビアに来て、民謡やクアクレのプロフェッショナルに教わるのとは全く違うことを痛感。
とてもとても充実した時間でした!


ラトヴィーテさん初のソロアルバムをもらいました。ずっと聴ける素晴らしいCDです!


毎年6月第一週末はラトビア野外民族博物館で民芸市 -Gadatirgus- が開催されます。
ラトビア全土から職人さんが集まる手仕事の聖地です。




お買い物以外での最大(?)の目的はフォークロアグループVilkačiのステージでした。
今回の滞在期間には私の好きなフォークロアorポストフォークロアグループがどこもコンサートをしないのでどうしても聞いておきたかったステージです。
クアクレ、バグパイプ、太鼓などの音色とともに素朴な民謡が逞しく響く大好きなバンドの一つなのです。
誰よりも早く着席してかぶりつきで見ていたのですが、民芸市のあった二日間だけ冬のような寒さ・・・。
雨も降ってきて身体が冷え切ったので途中で退場しました…。健康第一なので仕方ないけど残念無念でした。。。


Sinfonietta Rīgaの今シーズンのクロージングコンサートを聴きに大ギルドホールへ。




開始前に軽食。内部も美しいホールです。


本当に凄まじいコンサートでした!!!
前半は時に難解な楽曲をそれぞれのパートがまるで一つの楽器かのような見事なユニゾンで響かせ、後半はこの世代を代表する世界的ピアニストの一人ベフゾド・アブドゥライモフを招いての演奏。
あまりに素晴らしいコンサートにノックダウン、夢見心地で帰宅しました。


アンシスさんのクアクレレッスン。
色んな奏法を取り入れたく、まだやったことのない技法を教えてもらいました!
今回のレッスンではぎこちなかったけど練習あるのみです。
クアクレ奏者として一皮剥けることをここに誓います!!!


鉄道でいざĶegumsへ!


駅からは車で水力発電のダム湖にかかる橋を渡って・・・


到着したのはこちら。
フォークロアグループGRAUDIの練習に参加させてもらいました。


私の存在を知ったメンバーの方がコロナ前に声をかけてくださっていたのですが渡航できず4年経過…。
ついに参加できました!
民謡を歌ったり、クアクレで夏至の歌の伴奏をさせてもらったり、歌に合わせて太鼓を叩かせてもらったり、フォークダンスを踊ったりと、本当に心が躍り、温かくなりました。








練習の途中で皆さん真剣に「夏至祭のお祝いに何をするか」「何を歌うか」などを、時々冗談を言いながら話し合っている姿がたまらなく可愛らしかったです。
夢のような時間を噛みしめながら帰りました。


オペラも鑑賞しました。
シーズンオフですが、リガのオペラ座では例年この時期にオペラフェスティバルが開催されています。


演目はアドリアーナ・ルクヴルール/adriana Lecouvreur でした。


幕が上がる直前にアナウンスが流れ、全員起立するとウクライナ国歌が演奏されました。
身震いする思いでした。


正直言ってオペラのことは詳しくなくて、ラトビア滞在時に見に行く程度です。
美しいオペラ座を見たいこと、着飾ってオペラの夕べを楽しんでいる皆さんの様子が好きなこと、そして何より人の歌声に圧倒されたくてリガに行くと毎回足を運んでしまいます。
この日も演目が悲劇とあって、その歌声に酔いしれてきました。人の声って本当に凄い!!


フォーダンスグループAČKUPSの結成72周年コンサートへ。


ラトビアにはこのような伝統舞踊のグループが数えきれないほどあります。
あー、本当にラトビアのフォークダンス、この世界観が大好きです。


歌と踊りの祭典に向けて開催されたクアクレアンサンブルのコンクールへ。


会場は小ギルドホール。私がラトビアで一番好きなホールです。
(左が大ギルドホール、右が小ギルドホール。)




お目当ては昨年11月に来日して美しい歌声を聴かせてくれたマルタ・ルイーゼ・カンパレさんが所属するBALTI。
美しさと迫力を兼ね備えたアンサンブルで本当に素晴らしい演奏でした!


マルタさんとも再会できてとても嬉しかったです♪
その後の結果発表によると見事にグランプリに輝いたそう。おめでとうございます!!!

帰国前日、旧市街を見納めてから・・・


自由記念碑ミルダ像にご挨拶をと思って通り過ぎようとしたところ、大変な瞬間に立ち会うことができました。


突然バグパイプの音色が???と、その方向を見ると凄いメンバーが集まっていました。


クアクレの第一人者ヴァルディス・ムクトパーヴェルスさん、その兄弟でラトビアのポストフォークロア音楽を牽引してきたマーリス・ムクトパーヴェルスさん、国宝級のクアクレ及びバグパイプ職人であり音楽家でもあるエドゥアルヅ・クリンツさん、他多数の大物フォーク音楽家の皆さんがそこに!
私にとっては神々の集いです!!!
神々なのにとてもフレンドリーで親切で私の事も知っていてくださるので皆さんと数年ぶりに感激の再会を果たせました。

なぜここに?と質問したところ、6月6日に鬼籍に入られたリーヴ人にして偉大な民俗学者Helmī Stalteさんの葬列がまもなくやって来るとのことでした。
中央がリーヴの旗です。。


ヘルミーさんの存在は存じ上げてはいましたが、故人を偲ぶ人の多さに改めてその偉大さが分かりました。


ラトビア民謡、リーヴ民謡、そしてラトビア国歌の斉唱とともに見送られていました。
ラトビアとリーヴ人の皆さんにとって重大な日に(勝手に)立ち会うことができ、歴史の証人になった気持ちになりました。

ラトビア最後の夜。日の入りは22:20位で日の出は4:30位。
夏至まで一週間ほどなので午前中0時でも真っ暗になりません。


いよいよ出国の日。アパートの掃除をしてから出発。
MONSTAが空港まで送ってくれました。ラトビアか日本での再会を誓いました。


ラトビアを離れ、ヘルシンキを経由して帰国の途へ。


行きは北極を通過しましたが、帰りは南回りでした。


ラトビア到着当初は4年ぶりの感動が都度巻き起こりましたが、すぐにずっとこんな日常だったかのような錯覚に陥りました。
実り多き夢のような日々に本当に胸いっぱいです。
このような時間を支えてくれたラトビアの皆さん、そして家族に本当に感謝しています。

実は今回の渡航直前にとある人気スポットからクアクレのコンサートのオファーをいただきました。
先方の希望する日程が帰国後の日にちだったので実現しませんでしたが、久しぶりにラトヴィーテさんやアンシスさんのレッスンを受けてその演奏を間近で見ると、実現しなくてよかったなぁと感じました。
いつかクアクレの本場で演奏できるよう、一つ高みへ登れるよう、研鑽を積みます。
(10年くらい前にラトビアで演奏したことがあるのですが、ジャパンデーみたいなイベントでお遊戯レベルのお披露目でした。)

今回のラトビア滞在で自分で自分を誉めたいことのベストワンはラトビア語の上達なのですが(文法はかなり怪しい・・・)、ラトビア語のおかげで更に新しく深い世界が広がったように感じています。
クアクレの練習と並行して引き続きラトビア語の勉強も頑張ります!

ヴァイオリン&クアクレ発表会、開催しました。

2023年03月31日 | その他
先日、「秦進一ヴァイオリン教室」「溝口明子クアクレ教室」の合同発表会を開催しました!




第一部ヴァイオリン、第二部クアクレとラトビア音楽で行いました。
第一部のラストは秦が「ラ・フォリア — A.コレルリ」を演奏。


第二部ではそれぞれクアクレのソロと連弾の2曲ずつ弾いていただき、最後には何と全員で「Māte savas meitas sauca」を合奏しました!
6台のクアクレが奏でるハーモニーに我ながら感動しました。


発表会の最後には、ウズマニーブで「Šūpojiesi, tautu meita」を演奏。


出演者の皆様、ご来場くださった皆様、お手伝いしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!!






打ち上げも含めて、とっても楽しい一日になりました。
また2、3年後に開催できればと思います♪

ヴァイオリン&クアクレ発表会のお知らせ

2023年03月22日 | その他


秦進一ヴァイオリン教室と溝口明子クアクレ教室の合同発表会を行います。

日時:2023年3月26日(日) 開場12:30、開演13:00
会場:ダイヤ通音楽ホール(神戸市兵庫区中道通1丁目3番5号 森本グラスビル)

第一部 ヴァイオリン、第二部 クアクレとラトビア音楽

発表会はどなたでもご観覧いただけます。入場無料です。

「後援」駐日ラトビア共和国大使館

12/5(日)放送のNHKラジオ第1「ちきゅうラジオ」にて

2021年11月30日 | その他


世界中のリスナーからのEメールやFAX、手紙を紹介する地球規模の双方向番組、NHKラジオ第1「ちきゅうラジオ」にて、ウズマニーブの楽曲を流していただけることになりました!
12/5(日)の放送回では各国ゆかりのゲストが出演し、「冬のバルト三国」が特集されるそうです。
珍しいトピックですので、ぜひぜひお聴きください!

NHKラジオ第1「ちきゅうラジオ」
12月5日(日) 午後5時05分~ 午後5時55分
番組HPでは1週間「聴き逃し配信」があるそうです。