とりあえず見てきました。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」も見ているのですが、そちらの感想はまあ省略という事で。ではこちらの感想を。
モノローグに頼った部分もあったとはいえ、フウカ、カリン、チトセ3人の関係性や「らくだい魔女」としての自身のあり方というのはきちんとおさえられていた。お話としてものすごい仕掛けがあるわけではないので、見通しの付きやすく単純ではあった。これが「子供向け」である以上、それは決して悪い事じゃない。ただキースに関しては原作未読のため何かあったんだろうなぁとは想像できるものの、モノローグだけではちょっと不足だったかな。
そして何より思うのは元気いっぱいでおっちょこちょいな主人公におしとやかな親友、主人公に向けてはなぜかぶっきらぼうな男の子にちょっとミステリアスな感じの男の子、そこから始まる冒険とちょっぴり恋の話というのはまさに児童文学としての定番だよなぁって事。こういう作品がアニメ映画として公開されるという事が巷で少し言われている「女児向けアニメ終末論」に対する一つの反論になりうるのではないだろうか。後はどうでもいい事を箇条書きで。
・フウカ(井上ほの花)の母親役が井上喜久子じゃないだと・・・、いやほの花さんにとって良い事だとは思うけど。
・原作サイトで人物相関図を見たんだがとんでもない事になってるな。特にチトセくん周りが。
・カリン(石見舞菜香)がチトセ(田村睦心)の事が好きっていうのをミュークルに置き換えると森村さんがれいくんの事を好きとなるわけで・・・。それはそれとしてチトセくんは間違いなくフウカちゃんの方を向いてツンデレしてるよな、と。カリンちゃんがちょっとかわいそうな気も。
・リリカさん、最後になって「妹だけどお兄様とは血はつながってない」とか爆弾発言はしないでいただけますか
60分という尺の中で登場人物の紹介から始めるのでどうしても駆け足にならざるを得ないし、もう30分あったらなぁと思ったのは確か。「こういうアニメを作って劇場公開できるのならば女児向けアニメはまだまだ終わっちゃいませんよ」というのは繰り返し主張しておきたい。