こんばんは。二つ前の記事でクルシャ君がかつてウルタ君が最も
大切にしていた猫アリアンに初対面で威嚇されて、それでも仲良く
なろうと精いっぱい努力した様子をお伝えしました。
そのアリアンの本拠地で、この場所はよくウルタ君が佇んでいたピアノの下。
実はモデル猫のように奇麗に写る場所です。
背景がソリッドで光が集まるので、ちょっとした猫スタジオです。
クルシャ君、目の端の切れ上がったところがはっきり写りました。
しかし、モデルあってこそのスタジオなので、クルシャ君が
協力してくれないと、きれいには写りませんよ。
モデルになるのも飽きたようです。
鳥のような鋭い眼と小さな手先がクルシャ君らしさ。
このトウモロコシみたいな形の尻尾も。
ここでクルシャ君が考えているのは、写真映りよくしようといった
ことではなくて、すぐ近くで姿勢を低くしてずっと威嚇しながら唸っている
アリアン姉さんとどうやったら仲良しになれるか、ということです。
そこは猫なので、ヒトのように考えを吹き込まれて突拍子もない事を
始めたりはしないのです。経験が無くても自然な自分の間合いを持っています。
不自然な事をするのはいつもヒトばかり。タイミングも方法もすべてクルシャ君
の中にあります。飼主は心配することなどありません。
アリアン姉さんとは、彼女の50センチ手前にも近寄ることは出来なかったけれども
いつかまた仲良くなれるに違いない、そうクルシャ君は思っています。
ちょっと待て、と飼主は思います。
ウルタ君の時はアリアンが子猫だったから大きなウルタ君が守り、その後もよく見守って
互いに仲良しになったのはいいとして、今回もまたアリアンの方が気にされて
労られる側に回っていることになる。どちらにしてもアリアンは自分から動いて
いない。萎縮したり怖がっているところをいつも紳士的なウルタ君やフレンドリー
なクルシャ君からアプローチされているわけですよね。
これは役得ではないか。なんという役得。
女の子だから怖がりでもいい、なんてことはないのです。
猫の世界でも女の子の方から友達になりたがることだってあるのです。
それにしても今度の事で飼主はまた猫の事を学びましたよ。
猫の国では、出来るものが出来る事をやる。
誰もが無理をしない。誰もが出来る事を惜しまない。
クルシャ君もウルタ君も、自分がアリアンと仲良くできるからできることをやっているのです。
何の他意も勘定もない。アリアンは単に出来ないから自分から仲良くしないだけなのです。
すると、やっぱり役得なんてものは最初からないのです。
でももう一度思います。ウルタ君と会えて、またクルシャ君がやってきて仲良くしよう
と誘われるなんて幸せ者じゃなかろうか。まあいいか。
などと思いながら、家に戻って本棚の上に登っているクルシャ君とお見合いを
していました。
手を出してくる猫
ここでも撮影している飼主と遊ぼうと手を出してくるクルシャ君です。
顎の下の毛がもよもよになって、黄色くなってます。
水飲むときに顎まで水皿に突込むので、いつも濡れているみたいです。
クルシャ君はどこへ行ってもクルシャ君だね。
環境が多少変わっても、精神的な安定度はウルタ君より相当高いようです。
つまりイタズラだけどいい意味で図太い。
族長、と呼ばれる所以なのです。
金具で遊ぶ猫
小さな箪笥についた金具に興味があるようです。
このどんぐり眼。むくれているとこんな目になります。
あんまり奇麗ではないのですが、クルシャ君らしい顏。
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