延々と京都の懐石料理店、瓢樹の食事の紹介をしているところです。
ここで出てきました、八寸。
あまりにも有名なので、あれですが飼主も一応コメントすべきかと
考えて、説明させていただきます。
説明すべきなのはもちろん瓢亭たまごです。
瓢樹は瓢亭ではないのですが、関係あるのでしょう。
19世紀の名所案内でもこのゆでたまごが紹介されています。
すこし半熟に茹でてあるのが珍しかったようで、検索すると「瓢亭卵の作り方」が
出てきます。
八寸には、他に生ずいき胡麻和え、八幡巻き、川蝦、揚げ麩、サーモン、ししとうなど。
もうひとつ碗ものです。
えびしんじょう。
しばらくしてから、こうして出されたものを整理して振り返ってみると
単に食事をしたというだけでなく、一種の美的な体験だったことを確認
することで、また楽しめたりするものです。
たとえば、この久谷の小鉢の強い黄色。
中は鮹と赤貝の酢のもの。黄身酢かけ。
黄身酢と小鉢の黄色を合わせて、この料理には使いにくい色を活かして
見せてくれています。こうなると、目の前の小さな鉢の中に意識が集中
していきます。
ただ食事した事だけ覚えて、こういう細部を忘れがちなのが人の癖です。
飼主も写真を見て振り返るまでは、すっかり忘れてしまっていました。
もったいないので、想い出せて良かった。
メモしていても、メモしたこと自体忘れていたりします。
最後の食事。
この椀の形と意匠。
懐石だと最後は必ず茶が出るものです。
こちらは抹茶でなくて煎茶でした。
その茶碗がこれ。瓢箪になってます。
水菓子を頂いておしまい。
飼主もいずれくたくたになるときが来る。誰にでもあるでしょう。
そうしたとき、覚えていてまた来たい店。
【人心地】
このブログは上のランキングに参加しています
コメント一覧
阿礼
飼主
阿礼
最新の画像もっと見る
最近の「取材報告」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事