北京

中華人民共和国…今、世界が最も注目する国

その首都、”北京”で史上最大の閉鎖的オリンピックが
開催される。正直、今回のオリンピックに然程、興味が
沸かない。多分、別の国で開催されていれば気分も違った
かもしれない。迫害と弾圧を繰り返し”人権尊重”の概念を
もたない一党独裁国家に平和の祭典であるオリンピック
開催の権利を与えたＩＯＣ（国際オリンピック委員会）と
それに票を投じた委員には嫌疑しか抱けない。
言論の自由もなく、体制維持の為には武力行使も平気な
国が、オリンピックというスポーツ祭典の名の下に平等、
平和、自由を謳うなど茶番である。

まだ、記憶に新しい北京オリンピック聖火リレーで
世界的に巻き起こった抗議デモ。チベット独立支持派の
抗議を揉み消す為に政府に召集された現地在留学生
グループたちは、真紅の”五星紅旗”を掲げ、トーチの
ルートとなった各国の沿道を占拠し「中国頑張れ！」と
叫んで、中国国家を大合唱し、果てにはチベット支持者
たちに暴力を奮い、傍若無人な振る舞いで暴徒と化し、
”信じる祖国”を必死でアピールする事に専念した。
ところがオリンピック本番のスタジアム内では各国の
国旗も、選手応援の横断幕、統一した衣装なども禁止
するという。独裁政権の下、閉鎖された環境で真実を
知らされずに育ってきた多くの漢民族は、オリンピックに
最も必要な”ホスピタリティ”という精神が欠けているよ。
勿論、ごく一部の外の世界を知っている富裕層も
居るだろうが…。

そんな”不自由な国”でのオリンピックって何の意味が
あるんだろう。アンフェアーな国家が国際社会に向け、
背伸びしたって、ボロが出るだけだ。僕が競技者なら
中国本土には意地でも滞在しない。スポーツ競技に
政治を持ち込むべきでは無いが開催国が率先して
政治色を打ち出している今大会を前にして、不吉な
予感がしてならない。
中国ではタネ　モ　シカケ　モ　チョット　アルヨ！と
踏まえておかないと参加選手や観戦に訪れた
ゲストたちに何かが起こっても中華人民共和国って
国は責任を取らないぞ。