U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

【闘議 GP 2ND ROUND】

2005-05-19 | コラム 闘議
桜庭和志×アローナ
中村和裕×シウバ
ショーグン×ホジェリオ
ボブチャンチン×アリスター

2nd ROUNDのカードが決定した。DSE榊原代表によると
「ファンの声、対戦実績、プロモーターサイドの考え、
出身国など総合的要素を加味して決定した」との事。
対戦実績とは、過去に対戦経験のある選手同士のマッチメイクは
避けたかったのだろう。ネットで希望カードの投票を募り
ファンの声を取り入れたと言うが、実際にファンが要望した
対戦カードの結果は毎度のことながら一切、公表されない。
シウバ×中村が一体、どれ程の支持があったのか知りたい。
シウバの対戦相手としてファンが希望したのは、間違いなく
ボブチャンチンか桜庭だったと思われる。事実、その前の会見では
榊原代表も投票では、シウバ×ボブチャンチンのカードが
圧倒的にリクエストが多いとコメントしていた。
そもそも、16人でスタートしたサバイバル・トーナメントなのに、
大会毎に組み合わせが”プロモーターサイドの考え”によって
決定される事が問題である。
どんな競技でも、トーナメント戦の際は、始めからブロックが
決定しているか、途中で組み合わせを変更する際でも、抽選会を
開き、誰から見ても公平に枠組みを決定する。
DSEが行うPRIDE GPの異質なシャッフルは不透明で
公平とは言い難いし、ファンの意見を取り入れるタテマエだけの
ポーズも好ましくない。今回、中村は師である吉田の2回目の
敗戦から、シウバを意識し始め、その強さを尊敬すると言った。
だが、ファンに対して、僕がシウバと対戦できる様に後押しを
お願いします。とコメントした。
これは否である!本来、王者への挑戦は実力で勝ち取るもの。
結果が伴っていれば、ファンからも関係者からも対戦を熱望される。
そういう環境になって、初めて口にするべき台詞を他力本願で、
誰かにお膳立てをお願いするなど、格闘家として間違っている。
多くの選手がシウバの首を狙っている中で、これでは、
吉田のカサに入っての発言と取られても仕方ない。
しかし、不幸にも中村の希望はプロモ-ターの色々な計算の結果、
叶えられた。優遇措置とも言えるが、中村にとっては
リスキーな試合だ。再度、繰り返すが王者へ挑戦は実力が
伴わなければならない。実力差の幅によっては、悲惨で残酷な
結末も充分に在り得る。これまでもカズカズの背伸び発言を
披露している中村だが、今回ばかりは、悲しくなる程に滑稽に見えた。
技や体だけでなく心も鍛錬してこそ、柔の道。
強くなる要素は充分にあるのだから、自分の位置を見失わず、
周囲に惑わされず、本当の強さを持った選手になって欲しい。
願わくは、僕の心配を裏切って欲しいが、自分が見えていない
中村に勝機はない。格闘技に絶対という言葉が無い以上に
番狂わせもないと思う。短期間のブラジル武者修行で勝てる程、
ヴァンダレイ・シウバの壁は低くない。

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