重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

はるばると。

2006-12-13 | つれずれ
今朝の名古屋地方は霧が濃かったようです。
郊外から名古屋に乗り入れる私鉄やJRではダイヤが乱れ、
勤務先でも遅刻する者が何人かいました。


私は霧が好きです。
霧だけでなく、
雲も、霞も、水煙も、湯気も、水滴も、同類項はみんな好きです。
なぜなのか自分でも分かりませんが、
見ていると胸がドキドキ躍ります。


ただ、
残念ながら今日は、自宅のある北名古屋市あたりはわずかに霞んでいる程度でしたし、
いつも通り立ち寄った名古屋「名城公園」も、



ほら、その名残りがうっすら漂っているだけでした。


でも、
晴れた日にはこんなに間近に見える名古屋駅前の高層ビル群が、




今朝は、



こんな感じでした。
ミスター・マリックさんなら、もっと完璧に消せたでしょうにね。


――などと、昨日に続けて今日も「名城公園」ネタで引っ張るのは芸がなさ過ぎるからと、
早々に背を向けて帰りかけた、その時です。

不意にただならぬ気配を感じて後ろを振り向くと――



園内の池の上あたりで、鳥が舞っています。
それも、かなりの数です。


何の鳥か、分かりますか?

ハト?   ブーッ!
カラス?  ブブーッ! 白いカラスって、います?
アヒル!  ピンポーン!なわけないじゃないですか。アヒルって、あんな群れを作って高い所を飛びます?

これです。



カモメです。
正真正銘の、カモメです。


名古屋城のお堀に、カモメが飛来してくることは知っていました。

近所の人々が、お堀に住む白鳥やアヒル、冬には園内の池に羽を休めに来るカモたちにエサをあげているという話をどこかで聞きつけたカモメが、
ご相伴に預かろうと、
口コミで仲間を集め、
直線距離で数十kmも離れた名古屋港から飛んで来るのだと、昔、新聞かテレビのニュースで報道していましたから。


でも、
エサをやりすぎてお堀の水質が悪化したため、
数年前にエサやりを原則禁止して以来、
毎朝立ち寄る私でさえその姿を見ることがなくなっていたカモメの群れに、
今朝突然、遭遇したのです。


カモメたちは5分ほど群れをなして舞っていましたが、
エサを発見できなかったのか、
それともリーダーから移動命令が出たからか、
私がもっと近づいて写真を撮る前に、
どこかへ飛び去ってしまったのは残念至極です。


でも――。
思いがけなくカモメの群れにお目にかかり、
ちょっぴり幸せな気分になった私は、
心の中でこう呟きながら、公園を後にしたのです。
「うん、今日は何かいいことがあるカモメ」  ×


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