「全国音楽利用者協議会」支援ブログ

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1曲1回いくらが妥当なのか(3)

2005-11-27 15:29:58 | Weblog

11月21日に、国立国会図書館調査及び立法考査局に、アメリカの著作権管理団体の使用料規程の調査を依頼したところ、11月25日に以下のような回答が来ました。

アメリカ合衆国音楽著作権管理団体におレストラン音楽演奏著作権使用料つい回答)

アメリカの管理団体、ASCAP・BMI・SESACの3団体の使用料規程は同一ではないので、それぞれのお店で試算してみてください。

総じて言えることは、アメリカ3団体と日本のJASRACの使用料は、1ケタ違う、ということです。JASRACとの使用料交渉にあたっては、BGM年額6,000円を出発点として、アメリカ3団体の規程を参考にして、レコード演奏・生演奏の使用料金を検討すべきではないでしょうか。

なお、国立国会図書館には、アメリカ3団体が未契約時の過去料金をどのように扱っているかについての調査も、11月25日に依頼しました。またご報告します。(続く) (NY)


1曲1回いくらが妥当なのか(2)

2005-11-20 23:42:24 | Weblog

レコード演奏1曲1回40円とBGM1曲1回0.167円。この差はどこから来るのかについて、JASRACに問い合わせをしたところ、11月17日付けで以下のような回答がありました。

→ JASRAC使用料規程におけるレコード演奏とBGMについて

この回答にある著作権法附則第14条と著作権法施行令附則第3条については、コマプ墨田さんの文章が詳しく解説してくれているので参考にしてください。

コマプ墨田 附則14条問題

問題は、附則第14条と施行令附則第3条が廃止された後も、レコード演奏についての使用料規程が何ら改正されずに、18年前の規程が続いていることです。国際的標準からみても、レコード演奏1曲1回40円は異常な金額です。レコード演奏については、年額6,000円で統一すべきではないでしょうか。(続く)                                      (NY)


1曲1回いくらが妥当なのか(1)

2005-11-06 23:12:57 | Weblog
JASRAC使用料規程第2章著作物の使用料第1節演奏等の5社交場等における演奏等の別表16(業種1から業種11まで)の1に、生演奏又はカラオケ伴奏による歌唱1曲1回利用時間5分までの使用料の一覧表があります。

それによると、座席数40(面積60㎡)までで、標準単位料金が5,000円までの場合は、1曲1回(5分以内)は90円です。

別表16の2は、レコード演奏1曲1回利用時間5分までの使用料一覧表。座席数40(面積60㎡)までで、標準単位料金が5,000円までの場合、1曲1回(5分以内)は40円です。

生演奏なら1曲1回90円、レコード演奏なら1曲1回40円。これがはたして妥当な金額かどうかを考えていきたいと思います。

まず比較したいのは、第2章第13節のBGM。「有線放送等により公衆送信される著作物を受信装置を用いて公に伝達し、又は適法に録音された録音物による演奏により、著作物を背景音楽(BGM)として利用する場合の使用料は、次により算出した金額に、消費税相当額を加算した額とする。」とあります。

ここでは、面積500㎡までの一般の店舗(宿泊施設以外)の使用料は、年額6,000円です。
1回5分の曲のレコードを1日10時間、1年300日演奏したとすると、1年に36,000曲・回。1曲1回0.167円。

1曲1回40円と0.167円。この240倍の差は、どこから来るのでしょうか。(続く)(NY)