雑談の達人

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日本に「ザ・スミス」は現れないか?

2009年08月08日 | その他の雑談
最近、ふと思い立って、80年代の英国で一世を風靡したザ・スミスを聞き返してみたが、これに見事にハマってしまった。詳しくは、こちら

筆者が高校生ぐらいの時に、たまたまFMで聞いて気に入ってCDを買ったが、当時、辞書を引き引き歌詞を読むと、その救いようのない暗さが理解できず、何じゃいこれは、という感じだった。今、改めて読むと、引きこもり、ニート、使い捨て労働、弱者切り捨て、将来への希望なき閉塞感、他者とのつながりを失った孤立感…コレ、今の日本の若者の状況そのまんまじゃないか。

ザ・スミス・ソング集

80年代の英国で、サッチャー政権の施策がもたらした負の面として、職もなく行き場を失った若者が大量発生したらしいが、これって小泉構造改革の負の面と、結構重なる部分があるのかもしれない。痛みを伴う新自由主義的改革は、他の国でもやっていて、光と影があるようですけど、何だか日本の場合影ばっかりで終わってませんかね? そんな風に、後世の歴史家が記したりしませんようにw。

日本にも、「ザ・スミス」的なグループは現れませんかね。出てきたら、応援しちゃいますよ。こういう骨太なバンドが出てきたら、バラバラの団塊ジュニアもかろうじてまとまり始めるかも。でも、多分無理かな。日本人は、厳しい現実を直視することを嫌いますからね。どっちかというと、現実逃避に走りますから。醜いが重要な真実よりも、美しいが空虚な建前が大好き。しかも今は80年代と違って、バーチャルという、うってつけの逃げ場もありますから(え、何それって? いやいや、意味のわからないリア充の方は知らなくていいんですよ)。日本の行き場のない若者にはアキバがある、というところですか。ただ、日本の「ザ・スミス」は、モー娘やAKB48だと言われると、何か、もうちょっと何とかならないのかと思いますけどね…


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