人生の終わりを「有終の美」でもって迎えるには…

始まったからには必ず終わりがあります。
だから生まれたからには必ず死にます。

その終わりがどんなことになるかで…それまでの途中結果も概ね決まったも同然になります。

しかし中には波乱万丈な生き方でもってどんな終わりになるか定かではない人もいます。

ちなみに…有終の美…という言葉があるように…途中結果がどうであれ…人間人生も終わり方が決め手になります。

たとえ前半が良くても後半が悪ければ悪い人生になります。

ちなみに９割がた思い通りになっていても死ぬ前のアクシデントで奈落の底に落ちればしきりに後悔して人生が終わります。

そして派手で賑やかな葬儀や豪華で高価な仏壇やお墓が決め手ではありません。
…偽善の誤魔化しになります…

また世間で目立つ形でもって有終の美を飾っても死ねば無となりあの世には持っていけません。
…裸で生まれ裸で死する…

だったら始まりからして何も持たなければ…始まったままの状況で終わりとなれば…世間一般的な喜怒哀楽の矛盾を味わずに人生が終わります。

ところが人間には欲がありますから…当然ながら喜怒哀楽の矛盾を味わうことになります。

またそれが人生の生き甲斐だと思っている人がいるかもしれませんが中途半端で納得できずに終わりますからその老後が空しい寂しい哀れさが漂う孤独感となるでしょう…

そこで有終の美を飾るのに…喜怒哀楽の矛盾から卒業する方向性に決めたらどうでしょうか？…

となれば当然ながら此れまで欲張って得た諸々を捨てて身軽になり・守り闘うことにもならずに・その苦労を背負わなくなり・精神安定の方向性になります。

となれば穏やかな老後と死を迎えることになります。

ところが変化刺激に富んだ・喜怒哀楽の矛盾で生きていれば・表裏一体の仕組みからして・その老後も死も同じ具合になります。

然るに拘り執着や未練のある中途半端で納得できないままの老後となり思いを残した死ともなりますから…人生をまっとうした・思い残しのない・有終の美を飾ることにはなりません。

だからお金や物ではなく精神面で納得できなければ亡霊が如くにさ迷うかもしれません。

然るに成仏できない・仏に成れない死となるのです。