A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

音鉄訪ねて出発進行!

2022-10-15 | 旅・大阪、京都、神戸
今年、10月14日に鉄道が開業150周年を迎えました。

その功績を祝うため10月10日に日本放送協会で「NHKラジオ鉄道大博覧会」が放送され、その中で東洋大学、中央大学、立命館大学の3大大学の鉄道研究会による妄想観光車掌アナウンスを(各大学が自分たちで録って来た音鉄の音源と共に)競い合うコンテストが行われました。
このコンテストの最優秀賞を受賞した立命館大学鉄道研究会のアナウンスが自分の心に響きました。
乗ったことのない情景が脳裏に浮かび是非、京阪電車に乗ってみたいと空路と鉄路を駆使してやって来た次第です。

立命館大学鉄道研究会による妄想観光車掌アナウンスは京阪電車大谷駅から上栄町駅までの下記のようなアナウンスでした。




「ただいま列車は40パーミルの急坂の上に立つ大谷駅を力強く発車しました。
左にカーブした先にあるのは京阪電車唯一の山岳トンネル「逢坂山トンネル」です。
逢坂山トンネルをゆっくりと通過して参ります。
かつてこの付近には「逢坂関(おうさかのせき)」があり万葉集や古今和歌集に逢坂山が登場する歌があるなど、古くから親しまれている交通の要衝となっています。
このトンネル内で時速20kmまで減速します。




トンネルを抜けますと半径45mの急カーブを曲がります。
京阪京津線特有のカーブの通過音をお楽しみください。

この先、列車は旧東海道の1号線と共に急坂を下って行きます。
横を走る自動車と同じようにスイスイと走って行きますが、実はこの区間の勾配は最大61パーミル。
日本の鉄道では3番目の急坂となっているのです。




京津線は大正時代に路面電車として開通した当時の設備が100年以上経った現在でも使用されています。
かつての小さな路面電車に変わり、現在は全長66m、4両編成の800系電車がまるで蛇のように駆け抜けて行きます。
地下鉄、登山電車、路面電車の3つの顔を持つ800系が金属音を響かせながら
鉄路のトライアスロンを制し、びわ湖浜大津駅へ向けて歩みを進めて行きます。」

アナウンスした男子大学生の穏やかな、優しい声が耳に残っています。




京都駅からJRで山科駅まで行き、そこから乗り換え京阪京津線の京阪山科駅からびわ湖浜大津まで。
途中妄想観光車掌アナウンスのあった40パーミルの急坂の上に立つ大谷駅に着くとワクワク感溢るる思いでした。




逢坂山トンネルを抜け、急カーブを曲がり、最大61パーミルの勾配を下って上栄町駅へ。




そしてびわ湖浜大津へと歩みを進めて行きました。

妄想観光車掌アナウンスを偶然聴かなければ、一生来ることはなかったであろう路線。
いい思い出が出来ました。















【補記】
今、自分が乗ってみたい列車はリゾートしらかみ。
秋田から弘前に向かうリゾートしらかみは東八森駅を過ぎてしばらくすると左手に日本海が現れ、ここから鯵ヶ沢駅までの80数km、海岸線の風景を楽しむことが出来るそうです。また下車を希望すればウェスパ椿山駅近くから無料送迎バスに乗り、日本海を愛でながら不老ふ死温泉に浸かることも出来ます。その後、千畳敷駅からはその昔、殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したといわれる「千畳敷海岸」を歩くことも出来るそうです。極め付けは陸奥鶴田駅からタクシーで「鶴の舞橋」を賞でに行くことでしょうか。津軽富士見湖に架かる日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」。雄大な岩木山を背にさぞ美しいことでしょう。
いつかは旅情そそる五能線の旅をしてみたいものです。

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