歯の痛みは、齲蝕(むし歯)によって起こるものと、齲蝕とは関係ないものがあります。
齲蝕によって起こる痛みは、齲蝕の進行程度に応じて冷水痛(冷たい水や食べ物、冷たい風にしみる)、温水痛(温かい水や食べ物がしみる)、自発痛(何もしないのに痛い)、咬合時痛(歯を噛み合わせたときに響く)、咀嚼時痛(物を噛んだときに響いたり痛みがある)などの症状が、単独ないし複数で発現します。
また、歯髄(神経、血管、リンパ管を含んでいる組織)が生活(歯髄が生きている状態)している場合と歯髄が失活(歯髄がない状態)していて歯根の先端部周囲組織の炎症に関係するもの2種類があります。
齲蝕の程度と症状は、齲蝕症第1度(エナメル質齲蝕)、第2度(象牙質齲蝕)では、甘い食べ物を噛んだときに痛みがあり、冷水痛があります。第3度(歯髄に炎症が及んでいる)では、冷水痛、温水痛に加え自発痛があり、ときには咬合痛もでる場合があります。
さらに歯髄がなく、歯根の先端部周囲組織に炎症がある場合(第4度、歯根のみの状態を含む)では、冷水痛、温水痛がなく、咬合時や咀嚼時に痛みが出てきたり、自発痛を伴ない、腫れることもあります。
また、原因が齲蝕とは関係ないものでは象牙質知覚過敏症がありますが、冷たい水や冷たい風にだけしみ、自発痛はありません。自発痛が出たときはむし歯のなかに詰まった食べ物を取り除くと無くなることがありますが、いずれにしても早く歯科医院で治療してもらってください。

