CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

そういう歌、唄いたいの?

2013-03-15 05:28:16 | 表現にからむ様々なこと
昨日は、大好きなYさんのおうちに行った。
Yさんのパートナーは、一昨年12月に逝ってしまった。
舞台の音響さん。私の大好きなAさん。
そして、Yさんは、照明さん。
お二人とは、私が芝居を始めて3年目の時にお会いしている。
その頃所属していた劇団の音と照りは、お二人にお願いすることが多かった。

稽古場の客席の一番奥で、足を投げ出し(桟敷席なので)壁に寄りかかりながら、
灰皿を脇において、タバコをくゆらせながら、稽古を見つめていたAさん。
Aさん寄りかかる壁は、Aさんの頭の上のあたりが、ガラスのない窓になっている。
その奥に調光室・音響室・・・
なんて立派なものではなく、機材がそこにある訳で・・・
そこに座り、つまり窓の奥からいつも稽古を見つめていたYさん。

私のこと見つめた時間が長い人ベスト10に入るお二人です(笑)

久しぶりにYさんに会いに行った。

私にとっては、『大切な人』の一人だ。

私が唄い始めたと知った彼女からの私への課題は『言葉を置く』ということ。
これがなかなか、難しい。
歌い上げたり、叫んだり、ある力(圧)をかけて、ある一定のものは表現できる。
ところがだ・・・
『言葉を置く』となると、中身がスっぽぬけてカタチだけになったり。
(もちろん、シャウトすべきところはシャウトしなければですが)
彼女は今、自分の時間が取りづらい日常を過ごしている。
そのため、まだ私の歌を聴いていない。
いつか行くからねぇ~~~~~と、私に脅しをかける(笑)

さて、そんな彼女に最近のレッスンの事を報告したりしていたら・・・
「邦子は、そういう歌、唄いたいの?」と言われた。
そのまま、肯定も否定もせずに話は進んだが、
その言葉は、私をつかんで離さなかった。

そこですかさず「唄いたい」と答えなかったのは、
多分「唄いたい歌」ではないということなんだろうな・・・と考える。

私の唄いたい歌・・・そのあと盛り上がったのは、
クルトワイル・・・いわゆるブレヒトソングだ・・・
まだ、影も形も私のレパートリーにはないのだが・・・

ふと、別の照明家に言われた言葉も心の中に繰り返される。
「邦ちゃんが表現したいと思ったとき、表現したいものを、表現するといいよ」
もう、7年くらい前のことだろうか・・・私にとって大切な言葉だ。

歌い始めて3年。
『そういう歌、唄いたいの?』・・・この言葉は、大きい。

私の唄いたい歌、表現したい歌・・・そうでなくてはいけない。
私の意志をもって、唄わなければ、表現しなければいけない。
昨日の夜、冷たい風に吹かれながら、
そんな風に・・・ほろ酔いかげんの私の頭は、くるくる回っていた。



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