花弁にある網目状の脈が特徴です。この紫色の脈がピンクの花色と共に静かな存在感を与えています。
☟蛾の仲間のキスジホソマダラが吸蜜に来ていました。触覚がくし状になっていないので雌のようです。
(撮影日 2017/9/3)
花弁にある網目状の脈が特徴です。この紫色の脈がピンクの花色と共に静かな存在感を与えています。
☟蛾の仲間のキスジホソマダラが吸蜜に来ていました。触覚がくし状になっていないので雌のようです。
(撮影日 2017/9/3)
舌状花が黄色いものとオレンジ色のものがありました。
周りにある5個の総苞片や舌状花の下にある鱗片と言う部分には、先端が丸い腺毛が多く見られます。
(撮影日 2017/9/3)
ミヤマシジミ(♀)
(撮影日 2017/9/3)
今はヒメシジミの発生が終わりミヤマシジミが見られるようになっている季節ですが、とてもよく似ているミヤマシジミ(♀)とヒメシジミ(♀)の裏翅を比較してみました。他にもアサマシジミと言う蝶がいますが、この記事では比較に加えていません。
☝《ミヤマシジミ》 ☝《ヒメシジミ》
【赤●】 黒斑は比較的横に長い 黒斑は比較的縦に長い
【赤▲】 斑が発達し縁の黒線は途切れ途切れに見える 斑の発達は弱く縁の黒線は繋がって見える
【赤■】(※1) 青い鱗粉はよく発達する 青い鱗粉は見られないか少し発達する
【黄●】 縁に生える毛はヒメシジミと比較して短い 縁に生える毛はミヤマシジミと比較して長い
【黄▲】 オレンジの帯は比較的幅が狭い オレンジの帯は比較的幅が広い
【黄■】 白い帯はあまり目立たない 白い帯はよく目立つ
【青線】 逆ハの字になる ほぼ平行になる
【ピンク◆】 黒斑は発達する 黒斑は消失しているかあまり目立たない
【黄緑◆】 比較的丸みがある 比較的角ばっている
【大きさ】(※2) ヒメシジミより大きい ミヤマシジミより小さい
(※1)基本的には上記の通りで図鑑などでも両種を見分けるポイントとなっていますが、青い鱗粉の発達には個体差があります。特に雌では、青い鱗粉があまり目立たないミヤマシジミや青い鱗粉がよく目立つヒメシジミもいるので、両種を見慣れていないと間違えてしまう可能性が大です。私も「ヒメ、ミヤマ、アサマはどこが違うのか分からん」と思っていた頃は、間違えてしまったり、どちらか迷ってしまうことが何度かありました(苦笑)
☝青い鱗粉があまり発達していないミヤマシジミ(♀) ☝青い鱗粉が少し発達しているヒメシジミ(♀)
(※2)大きさにも個体差があります。ヒメシジミ(♂)の大と小が同時に吸蜜していたので、シャッターチャンスと思い撮った写真です。大きさだけ見ると違う種のようです。大きさの違いはミヤマシジミでも見られます。
※違いとして挙げた個々の比較点に当てはまらない個体もいます。これらの点を総合的に見ると判別しやすくなるかと思います。
雄のミヤマシジミとヒメシジミは表翅の青色の面積を見ればどちらの種か判別できます。ミヤマシジミは青色の面積が大きく、ヒメシジミは青色の面積が小さくなります。特に前翅にある黒い帯との比率を見ればミヤマシジミかヒメシジミか分かります。ですが、これにも個体差があるので注意が必要です(汗)
☟ヒメシジミ(♂)の表翅です。
青色の部分が少し広めでしょうか。黒い部分が多くなる個体もいます。
☟青色の面積が広いヒメシジミ(♂) ☟ミヤマシジミ(♂)
上記で記した比較点は自分用のまとめとして書きましたが、全て蝶に魅せられた先輩たちが見つけたものです。蝶に限ったことではありませんが、自然というのはなかなかに興味深く奥の深いものだと強く感じます。
ホツツジの雌しべは真っすぐに伸び、よく似たミヤマホツツジの雌しべは上を向くという特徴があります。がくや葉の形にも違いがありますが、雌しべの伸びる方向でどちらの種か判別できます。ホツツジはツツジの仲間と言われてもピンと来ない花姿をしていますね^^;
(撮影日 2017/9/2)
変異が多く、生育場所や毛の量などによって品種名があります。
(撮影日 2017/9/2)
よく似たソバナの花です。花は円錐型で雌しべは花から飛び出しません。
がく片はツリガネニンジンと比較すると幅広です。
ヨツバハギの花姿は、クサフジと言う名が付く種よりもエビラフジに似ています。
☟花の真ん中に隠れている昆虫はエゾアオカメムシの幼虫でしょうか?写真を撮った後に気付きました。
☟花がしぼむと藍色になるようです。
☟ヨツバハギの葉は2~4対で先端は丸く、葉脈が目立つそうです。
(撮影日 2017/9/2)
真ん中にある筒状花が茶色っぽく変色してきているので、見ごろの花より少し遅かったようです。
☟ハンゴンソウの葉は切れ込みますが、よく似た花のキオンの葉は切れ込みません。
このハンゴウソウの葉は通常のハンゴンソウよりも若干細めでしょうか。
(撮影日 2017/9/2)
毎年恒例?ツリフネソウとキツリフネの共演です。
こちらではキツリフネよりもツリフネソウのほうが多く、1~0.5:10くらいの割合で咲いていますが、今年はキツリフネの花を多く見かけるような気がします。
ピンクの花色は遺伝しているようで、去年も同じ場所に咲いていました。
(撮影日 2017/8/31)
タムラソウの上でアマガエルが休んでいました。
乗っている部分はひんやりしているのでしょうか?なんだか気持ちよさそうです。
(撮影日 2017/8/31)
左右非対称のマメ科の花は見ていて面白いですね。
下に見える細長いものはヤブツルアズキの実になります。
☟毛深いがくもヤブツルアズキの特徴です。
(撮影日 2017/8/31)
この時期によく見るセリ科の花で草丈は2m近くになるものもあります。
2種のヒョウモンチョウが吸蜜に来ていました。左がミドリヒョウモンの雄、右がメスグロヒョウモンの雄になります。両種の雄はよく似ていますが、こうして並んでいると、ミドリヒョウモンの黒い斑紋はみっちり、メスグロヒョウモンの黒い斑紋はあっさりという印象を持ちます。
☟ツリフネソウと一緒に咲いていました。白と紫の共演です。
(撮影日 2017/8/31)
オトコエシは自生しているものをよく見ますが、オミナエシは数が少なくあまり見かけません。
植えられている花を除くと、散策で見かけるオミナエシは植栽された花が野生化したものかもしれません。
(撮影日 2017/8/31)
タニソバはミゾソバと比べて、花の数が多く花はあまり開きません。
ミゾソバもそうですが、ツリフネソウが生えている場所で花を咲かせている事があります。
(撮影日 2017/8/31)
☟イチモンジチョウ(撮影日 2017/8/31)
☟アサマイチモンジ(撮影日 2017/8/31)
イチモンジチョウとアサマイチモンジはよく似ていて、簡単な見分け方としては上から数えて4つ目の白い斑点の大きさでどちらの種か分かります。イチモンジチョウの斑点は消失するか小さい。アサマイチモンジの斑点は大きく目立ちます。ですが、イチモンジチョウでも4つ目の白い斑点が大きい個体もいるそうなので、白い斑点が大きい場合は他の区別点(肩付近にある細長い白斑、5つ目の白い斑点のズレかたなど)と合わせて判断した方が良さそうです。両種とも同じ場所にいました。
以下は去年に撮った写真で、みんなの花図鑑に投稿した写真もあります。
☟アサマイチモンジの表翅と裏翅
☟フタスジチョウ
☟ホシミスジ
☟コミスジ
番外として、サカハチチョウの夏型とメスグロヒョウモンの♀です。
写真を見返していて思いましたが、メスグロヒョウモンの♀はあまり写真に収めていませんでした。
☝サカハチチョウ(夏型) ☝メスグロヒョウモン(♀)