地域のお話し会に参加した。スタッフになって今年で16年目である。
語りや読み聞かせ・紙芝居等を行う会なのであるが、私は読み手語り手でなくて長時間耳を傾け、お話しを静かによく聞けた子供達の心や身体をほぐす役。
今日は子供が大正時代の童謡をちゃんと歌い継いでくれてるどうかを知りたくて、なぞなぞ形式で確かめてみた。
春よ来いの歌
『春よこい 早くこい』ゆっくり詩の朗読を始めた。
『歩き始めた・・・』
ここで質問をした!
『歩き始めたのは・・・さぁ誰でしょう。?ちゃんかな。名前を考えてね。』
子供達は、真剣に考え始めた。
『はい!』元気よく手が挙がった。
子供『歩き始めた北風ちゃん!!』
えっ・・・・となった。
私『う~ん・・・ちょっと違うよ・・・。』
他の子供が手を挙げた。
子供『歩き始めた風ちゃん!!』
私『ち、違うんだなぁ・・・。』
また手が挙がる
子供『歩き始めた春ちゃん!!』自信に満ちた様子だった。
私『う~ん・・・季節は当たりだけど・・・違うの・・・。』
結局、子供達は誰も答えられなかった。
『春よ来いって歌、知らない?』
子供達は縦に首を振った。
(マジかよ・・・。大正時代の歌だからか・・・。)
春よ来いの歌詞をゆっくり読み、手作りの《じょじょ》を見せて、《じょじょ》や《おんも》が幼児語であることを伝えて、
みいちゃんの話や桃の蕾が花開く頃は春だと言うことを伝えた。
大人の人達全員で子供達に歌を届けることにして、子供達には、よ~く耳を澄まして聞いてもらうことにした。
ところが・・・大人が歌い始めたら、子供達がひとり、ふたり、三人と口ずさみ始めたではないか!!
なんだ!!知ってるじゃんか!!
そうかぁ・・・みんなは、詩先でなくて曲から歌を覚えたんだ。
う~ん・・・でも願わくば、詩から覚えて欲しいんだよ。アッコちゃんとしては!!
だってさ、詩を理解してなかったら、その歌に込められた作詞家の思いや歌の世界を自分で感じながら大切にしながら歌えないってことなんだから。
こどもさんとずっと日々一緒の大人の方、どうか、その年代にしか歌えない童謡を先ず詩の世界からお話しして、
子供達の心に生涯刻まれる歌になるように伝えてください!!
古き良き日本の童謡は国宝だと私は思っています。
古き良き童謡が消えて欲しくないと切に願います・・・。
そして、最後は、豆まきの歌をうたい(この歌は子供達は皆知っていた!!)
鬼は外~福はうち~を行った。
『さぁ!これから福を撒きますよ~!!拾った人には福がい~っぱい』
福のお面をかぶり、エプロンのポケットから豆の代わりにシールを子供達に撒いた。
お話しにあきて机の下にもぐっていた子供も、み~んなシール豆を大喜びして取りまくった。拾いまくった。
凄まじい争奪戦が繰り広げられ、
『じゃぁ、これでおしまいです。今年1年、みんなにいっぱい福が訪れますように・・・』しめの言葉を誰も聞かず・・・。
まだ学校に行っていない未就園の子供達が最後の挨拶に耳を傾けてくれた。感涙