明日から、六月でございます

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ええっ!?

・・・
2007年も半分が経過したということですか

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今日は、五月の最終日、一日を大切に過ごしましょう

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さて、わたくしは童謡歌手でございます

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ブログには毎日、歌と関係ないことばかりを綴っております。
ブログを最近、読み始めてくださった方は、おそらく【呟きおばちゃん】と思ってることでしょう。
では、少し童謡のお話をいたしましょう。

今の時季にあった童謡のお話をいたしましょう。
これから梅雨に入りますね。

古くから歌い継がれてきた【雨】という歌のお話をいたしましょう。
作詞は北原白秋です。
《雨がふります。雨がふる。遊びに行きたし傘はなし。紅緒の木履も緒が切れた。》
なかなか止まぬ雨、雨が降り続くため、外遊びができない子供の寂しげな思い、
心の中にまで雨が降っている様子

が描写されている歌です。
この歌の5番は《雨がふります。雨がふる。昼もふるふる夜もふる。雨がふります。雨がふる。》延々と降り続く雨を子供は絶望的な思いで、うらめしそうに、ながめていたことでしょう。
この歌は、大正7年に詩ができて、曲は大正10年にできました。
作曲家の弘田龍太郎は、高知県の安芸市生まれです。安芸市には弘田龍太郎の歌碑が幾つも立っています。この雨の歌の歌碑は下駄の形をしているそうです。
この寂しげな雨の歌とは雰囲気の違う雨の歌に【アメフリ】という歌があります。
これも北原白秋が作詞しました。
さきほどの雨の歌とは対照的な歌です。

《あめあめふれふれ 母さんが 蛇の目でおむかい嬉しいな。ピッチピッチチッャプチャップランランラン》

(注・本当はカタカナの詩です。)
雨の日を楽しんでいる子供の様子が目に浮かびます。
水溜りをピチャピチャさせて歩く楽しさは、私も幼き頃に経験しました。
勢いよく水溜りを踏むと、洋服が泥だらけになりました。
叱られるかな

と思いながらも楽しくて止められなかった当時のことを思い出します。
この《アメフリ》の歌は、蛇の目傘を持ってお迎えに来てださった母親に対する
嬉しい思い、雨音のような弾んだ子供の気持ちがよく表されています。
ふっと近くを見ると傘がなくて、ずぶ濡れになった子供の姿が目に留まり、
その子に傘を貸すという心温まる場面も歌中に出てきます。
そしてこの子供は、母親の傘に入れてもらって嬉しそうにお家に帰って行く。
なんとも、ほのぼのとした光景が目に浮かびます。


その頃の、子供の傘は、笠であった説もあるようです。
大正14年に発表された歌です。
昭和生まれの方は、この歌を、おそらく御存知でしょう。
平成生まれの子供達は、どうでしょうか。

こういった、歌が、童謡の世界から消えていかないことを願っています。
消えて行かぬようにするには、子供と日々過ごしている親御さん、あるいは
おじいさま、おばあさまや、ご親戚の皆さん、保育士さん、学校の先生方が、教えて行くしか道はないのです

ぜひ、古き良き時代に生まれた歌を子供達の心に残してくださいませよ

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