風の谷通信No.13-011
ある種の社会観察 ・・・現代日本における階級分化
世間には景気の良い話があふれている。世にいうセレブという階級が夜な夜な渋谷から新宿辺りを徘徊している・・・ある種の報道媒体にはそんな記事が溢れている。同時に政府発表の雇用・求職状況では有効求人倍率が1.5にまで高くなって、労働市場は好景気である。しかし、非正規労働者の労働環境はちっとも改善されてはいない。
どちらが本当なんですか?
およそ食うに事欠くような悲惨な人達が多い。しかしこれを救う労働市場はない。社会制度としても彼等を救うセフティーネットは設けられてはいない。社会全体の力から判断すれば、カネ儲けにウハウハのセレブたちからほんの少し分け与えるだけでクニ全体の幸福度はうんと高くなるだろうに。そしてその方がいわゆる資本家階級・事業家階級にとっても有利な社会となるだろうに。このクニのカネ持ちたちはそれさえの惜しむほどにケチ・ジブチンだろうか。
アベさんが今日のようにカネ持ちだけを見ていて社会の底辺を支えている層を無視していると社会全体の力が弱ってしまうだろうに。結局はカネ持ちたちを支える社会構造の足腰が弱ってゆくだけだろうに。カネ持ちたちは自分たちの拠って立つ社会を破壊しようとしているのだろうか。