風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

夕陽に乾杯と合掌

2006-05-21 20:40:00 | 健康/生命
風の谷通信 さん農園便りNo.50

17日に「夏が来る」と書いたばかりのに、きょうは暑々の夏日和、

いきなりの夏です。4日前と2日前の大雨ではなすこともなく

ポテトカウチで、それでも藤沢周平の小説を読み返していました。

「用心棒日月抄」4部作はこの歳になるとなお一層味わい深く感じます。


さて、きょうの夏日和に適した詩を呼び出したので掲載します。

夕陽に乾杯と合掌       5. 20, '00

紅色と白色のサツキが雨に叩かれて/ ひそやかに色褪せたあとの庭は/

深い 深い緑の季節だね// 

足下の雑草は好き放題に伸び上がり/ キャラの樹もコナラの樹も緑を

盛り上げて/ 紅楓さえもが緑を帯び始めて/ 風はさやかに背を流れる

・・・・・・・/ いよいよ初夏の到来だね// 

庭にテーブルを拡げてささやかに/ 独り宴の舞台を作り/ きょう一日の

自分の健闘に対して/ 自賛の盃を挙げよう//

厚雲の切れ間を西へと沈んでゆく/ 太陽に向かって乾杯し/ 

阿弥陀如来の世界に向けて合掌する/ きょう一日 独りだけの幸せでした//

                         (詩は以上・合掌)