単位というものは、まこと難しいものでございます。
下(林英夫監修『基礎 古文書のよみかた』)を参考にいたしまして、古い資料に出てまいりました斗(と)の前の文字が石(こく)と判明いたしました。
八百八拾壱石八斗七分…
弐百七拾三石七斗三分三尺
斗(と)の前は石(こく) のようです。
加えて
古い文字で記された【ト】の縦長は【分】という文字です。
斗(と)の前は石(こく)
とのまえはこく
殿前は酷
殿前は酷
あぁれぇ~ はずかしぃ はずかしわぃのぅ~
かのお方は、【トの』】にあられまするぞ!【分】をわきまえよ。
あいのぅ。ううううう~
…朝からすみませんです
と、謝る乱鳥
林英夫監修『基礎 古文書のよみかた』参考▼
度(尺度・里程)
丈(じょう)・尺(しゃく)・寸(すん)・分(ぶ)・厘(りん) 十進法
中世以降、曲尺(かねざし)が基準(呉服尺・鯨尺・享保尺・文木(文尺)などもある)
明治八(1875)年に曲尺一尺=30.303センチ
里程
里(り)・町(ちょう)・間(けん)
一間は曲尺の六尺が基本となります。
量(容積)
量
石(こく)・斗(と)・升(しょう)・合(ごう)・勺(しゃく 尺)・才(さい)・弗(ふつ) 十進法
中世では、荘園領主や寺社ごとに個々の量制が用いらる。
豊臣秀吉により 京桝に統一される。
衡(重さ)
古代の令制以前から斤(きん)・両(りょう)・分(ぶ)・銖(しゅ)の制がある。
近世でも茶や生糸などに用いられた。
一斤を茶では四百匁、生糸では百六十匁とする。
重さを計る単位
貫(かん)・匁(もんめ)・分(ふん)・厘(りん)
面積
町(ちょう)・反(段)(たん)・畝(せ)・歩(分)(ぶ)
太閤検地以降は一反=三百歩。一
歩は一坪もいい、曲尺の六尺×六尺
度(長さ・里程)
1丈(じょう)=10尺(しゃく) 1尺=10寸(すん) 1寸=10分(ぶ) 1分=10厘(りん)
曲尺(かねざし)1尺=30.303cm 鯨尺(くじらじゃく)1尺=37.8cm
1里(り)=36町(ちょう)=3927.2688m 1町=60間(けん)=109.0908m 1間=曲尺6尺=1.818m
量(容積)
1石(こく)=10斗(と) 1斗=10升(しょう) 1升=10合(ごう) 1合=10勺(しゃく) 1勺=10才(さい) 1才=10弗(ふつ)
寛文9年(1669)以降 1升=1.80391リットル
「夕」は「勺」(「しゃく」「せき」)と読む。
衡(斤両銖及び重さ)
1斤(きん)=16両(りょう) 1両=4分(ぶ) 1分=6銖(しゅ)
明治8年(1875)以降 1銖=1.6g
1貫(かん)=1000匁(もんめ)=3.75kg 1匁=10分(ぶ) 1分=10厘(りん)
面積(広さ)
1町(ちょう)=10反(たん)(段)*1町=1ha 1反=10畝(せ)*1反=10a 1畝=30歩(ぶ)(分)