日常

ブルース・リプトン「思考」のすごい力

2014-03-21 01:42:09 | 
ブルース・リプトン 『「思考」のすごい力』 PHP研究所 (2009/1/20)を読みました。

邦訳より原題の方がいいような気がする。
『The Biology of Belief: Unleashing the Power of Consciousness, Matter & Miracles』

信じること(信念)の生物学。意識、物質、奇跡の力を解き放つ。
のようなニュアンスか。


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<内容紹介>
人間のポジティブな思考の大切さを説いた自己啓発書は数多くあるが、
本書は細胞生物学者が科学的にそれを証明した画期的な本。

遺伝子やDNAが私たちの生体機能をコントロールしているのではなく、
細胞の「外側」からやってくるシグナルがDNAをコントロールしているという。
さらに、私たちが抱く思考は、肯定的なものも否定的なものも強力なメッセージを発していて、
それらも細胞をコントロールしていることを示してくれる。

本書は生物学はもちろん、量子物理学における最新の研究をも統合して、
驚くべき成果を提示した。私たちの思考とは、自分の肉体をも変えうる無限の可能性を
持っているということである。

著者の画期的な研究は、エピジェネティクスという新しい生物学の端緒を開き、
科学とスピリット(魂)の橋渡しに貢献している。
ユーモアあふれる語り口と適切な喩えで、難しい生物学の話をわかりやすく
教えてくれる本である。

<ブルース・リプトン>
世界的に著名な細胞生物学者。
ウィスコンシン大学医学部やスタンフォード大学医学部で教鞭をとる。
これまでに何十ものテレビやラジオ番組にゲストとして招かれ、また、米国内で開かれる各種会議で基調講演者を務めている。
細胞膜に関する画期的な研究は、エピジェネティクス(epigenetics)という新しい分野の端緒を開き、科学と魂との橋渡しをする新しい生物学のリーダーとして活躍している
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既存の生物学におさまらないアイディアが多くて面白く読めた。

アメリカは、成功哲学やポジティブシンキングの先駆者。
その考えを支えるための科学的なアプローチというところかもしれない。
何にせよ、既存の枠を離れて眺めてみることは大事なことだ。


一条真也さんの「法則の法則」という超名著!によると、positive thinkingはニューソート(新思想)へのアンチテーゼとしての新霊性運動から来ている。ニューソートは巨人スウェーデンボルグ(神秘思想家であり大科学者であり霊界探索までした人。当時の科学会でもノーベル賞20個分くらいの業績を残しているとんでもない偉人)に行きつく。

一条真也「法則の法則」(2012-04-29)
「スウェーデンボルグの思想―科学から神秘世界へ」(2013-03-12)
「スウェーデンボルグの「天界と地獄」」(2013-03-27)





アメリカは「自然」と切れた「あたま」の中で問題を解決しようとしている国で、それはそれで病んでいるところも多いけれど、学ぶこともたくさんある。
そんな「あたま」優位の国だからこそコンピュータも作られたし、今の資本主義社会も科学も練り上げられた。いいとこも悪いとこもある。
そういう極端な国から、僕らはプラスもマイナスも学びつつ、自分たちなりの未来への構想をし続けるべきだと思う。






本書のブルース・リプトン博士によると、
遺伝子が設計図なら環境は建設業者。
遺伝子は自己創発しかできないので、環境こそが人間や細胞を作り出す、と。

肯定的思考(positive thinking)は行動や遺伝子に深く影響を与えるが、それはその思考が潜在意識のプログラムと調和するときだけ、のようだ。

つまり、潜在意識や無意識でnegative thinkingが渦巻いているときは、どんなにpositive thinkingで表層意識をコーティングしても、そのプログラムは動かないらしい。
そういう主張は納得できる。


最近は「あたま」の表面で簡単に考えを変えようとする風潮(肯定的思考(positive thinking))が多いけれど、それが表面上の欲望でしかない場合は、深い「こころ」からの欲求と適合しないので、結局は自分の「からだ」の問題としては、うまくプログラムは機能しない。

だからこそ、自分の深い場所で眠っている生命そのものの力(ギリシア語でゾーエー)と対話をする。
自分の心の奥深くにある「欲求」(「欲求」と「欲望」は違うので注意)の声を聞く必要がある。
対話とは、すべて「素直に聞く」ことから始まる。


人間が生きている、ということは、すでにそれだけで肯定的な現象なのだから、その生命の声と対話することが、深い場所からの肯定的思考(positive thinking)になりうると、自分も思う。





本書に戻ります。
ブルース・リプトン博士によると、
細胞の中にある「核」は細胞の脳ではなく、細胞の生殖腺とのこと。
むしろ、「細胞膜」こそ!、細胞の脳として働いている!。
そこは外界と内界の情報をやり取りしている場所。
このことが本書での一番のポイントだ。

考え働く主体は、膜という境界にこそ、ある。


「細胞膜」は厚さが1mmのわずか7/100万(7nm)。
真核生物は、原核細胞の細胞膜のうち、生理機能を持つ内在性膜たんぱく質が内部に折れ込んでできたもの。その果てしない積み重ねで人間もできる。
細胞膜はコンピューターチップとして働いている。





原子の調和共鳴を引き起こす振動数というものがある。

強め合う干渉では、原子の振動数が速くなる。
原子が多量のエネルギーを吸収して、振動がある速さを超えると、最終的に原子間の結合が離れる。

そんな強めあう干渉のメカニズムは、確かに腎結石の治療に体外衝撃波結石破砕術(ESWL : Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)として応用されている。



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体外衝撃波で腎結石や尿管結石を破砕する技術は、1983年にドイツで医療機器として作られた。日本では1984年から使用されている。

高周波パルスをディスクコイル内で流すと電磁波が発生。逆誘導で反発電磁波も発生させて水中内で平面的な衝撃波を作る。その衝撃波をレンズで一点に収束させる。
衝撃波は周囲との物質の尿(液体)と石(固体)の音の伝わり方の差(音響インピーダンス)を利用して、体内の石だけを破砕する。

こういう風に、医療の現場でも原子の調和共鳴を引き起こす振動数というものが使用されているとのこと。


そういう技術も考えると、「思考」の力も、こうした電磁波や衝撃波のアナロジーで考えれるような気もしてくる。

誰かにグッとにらまれると、うぅっとたじろぐのも、
何か目に見えないエネルギー(これをどう丁寧に表現していくかが科学のお仕事)が何か波のようなものとして到達しているような。それは誰もが実感する。レーザービームのような感じすらするし。念の力とは強いものです。



ところで、腎結石の治療ESWLで使われる衝撃波(Shock Wave)。
衝撃波は超音速で移動する物体の周りに発生するもので、音速よりも速い速度(超音速)で伝わるらしい。最終的には音波(ソニックブーム)になる。

超音速飛行中の戦闘機、ロケット、隕石、大気圏再突入した人工衛星、爆発、火山噴火、雷、地表核実験・・・などで衝撃波は起きる。地表で窓ガラスが割れたりするのはこのため。

身近なレベルでは鞭を振るったときに先端部が音速を超えて発生するもの。パシッと鳴る音は、衝撃波が減衰したソニックブームの音らしい。

色々と面白いものです。




この本にあったエピソード。


コッホはパスツールと共に細菌説を確立。
細菌説に反対するペッテンコーファーは、コレラ菌を入れた水を飲み干したが、彼の体には何もおきなかった!とのこと。

この事実は、面白い現象だ。

学者は新しい学説をなかなか受け入れようとしない、という笑い話ともとれるが、

『コッホの細菌説を全く信じることのできないペッテンコーファーの強い信念と強い確信の力が、コレラ菌を入れた水を飲んでも何も起きない、という現象を引き起こした』ともいえるからだ。
それだけ、信念(Belief)の力は、良くも悪くも強いものだ。その人の人生を大きく左右する。




本書では、表層意識と潜在意識とがよく調和することを説いているように読めた。
二つの世界がよりよく調和したとき、はじめて「信念・思考・Belief」というのはすごい力を発揮してくれるらしい。
結局は、自己内対話(「わたし」を知る)ことに通じる気がする。
入口も出口も、問題も解答も、すべて「わたし」の中にこそある。



以下、本書からのメモ書き。


肯定的思考の失敗者が見落としているのは、意識と潜在意識という表面的には区別できるように見える心の区分けが、密接に関係し合っているということを言う。

潜在意識はテープの倉庫。
潜在意識は頑固なまでに習慣を変えない。
スイッチが入り、自働的にカッとなる。

潜在意識は数百万倍も強力。


潜在意識にプログラムされた誤やまった知覚は監視されることなく習慣として存続してしまう。そのことで、私たちは不適切で制限された行動に縛られることになる。


身体を守る防衛システムには2つあり、
一つ目は、外部からの脅威を守る内分泌系(視床下部、脳下垂体、副腎:HPA系 Hypothalamic-pituitary-adrenal)
二つ目は内部を守る免疫系。




催眠療法士は脳波をシータ波とデルタ波に落とす。
周波数の低い脳波は暗示を受けやすくなる。プログラムしやすい。
6歳まではデルタ波とシータ波の脳波で生きている。
12歳になってベータ波が現れ始める。
その時に受けた情報は、絶対的な事実として潜在意識のメモリーにダウンロードされてしまう。

意識はその活動を映し出す鏡。
自己に気付く。


意識が1秒に40の刺激とすると、潜在意識は1秒に2000万の刺激を送る。50万倍の情報量を持つ。
意識(手動装置)と潜在意識(自動操縦)は名コンビなので、仲良くさせることが大事だ!とのこと。





最後に、面白いエピソードを紹介。

1952年、麻酔科医メイソン(Mason)は15歳の少年のイボを催眠療法で治した。
その後、そのイボは通常のイボではなく、「先天性の魚鱗癬様紅皮症」という超難病の遺伝病と判明。先天的な遺伝子疾患なので治るわけがない病気を、麻酔科医メイソン(Mason)の催眠療法に対する強い確信と信念で治癒させてしまった。
ただ、その後、同様の「先天性の魚鱗癬様紅皮症」の患者の治療を依頼されたがことごとく失敗。
その理由として、麻酔科医メイソン(Mason)が治療に対する確信を失ってしまい(こんな超難病が催眠療法で治るはずがない・・)、その確信を失ったことが、失敗の原因になったのではないか、と。





この辺りのことは、笠原敏雄先生の「催眠状態の中で起こる不思議な現象」という記事にすごく興味深い記事が載っている。

この笠原敏雄先生の「心の研究室」
には、他にもとても興味深い症例が多くて驚きます。

色んな面白い本を翻訳されている先生です。
○「転生した子どもたち―ヴァージニア大学・40年の「前世」研究」ジム・B. タッカー、Jim B. Tucker、 笠原 敏雄 (2006/9)
○「前世を記憶する子どもたち」イアン スティーヴンソン、 笠原 敏雄 (1990/2)
○「前世を記憶する子どもたち〈2〉ヨーロッパの事例から」イアン スティーヴンソン、Ian Stevenson、 笠原 敏雄 (2005/11)
○「前世の言葉を話す人々」イアン スティーヴンソン、Ian Stevenson、 笠原 敏雄 (1995/1)
○「生まれ変わりの研究―前世を記憶するインドの人々」サトワント パスリチャ、Satwant Pasricha、 笠原 敏雄 (1994/10)
○「がんのセルフ・コントロール―サイモントン療法の理論と実際」笠原 敏雄、河野 友信、 カール・サイモントン (1982/9)
○「人は死ぬ時何を見るのか―臨死体験1000人の証言」カーリス オシス、エルレンドゥール ハラルドソン、 笠原 敏雄 (1991/6)
○「「あの世」からの帰還―臨死体験の医学的研究」マイクル・B. セイボム、Michael B. Sabom、 笠原 敏雄 (2005/2)
○「トランス―心の神秘を探る」ブライアン イングリス、Brian Inglis、 笠原 敏雄 (1994/5)
○「マジカル・ヒーラー」スタンリー・クリップナー、笠原 敏雄、 アルベルト・ヴィロルド (1999/9)


上の記事によると、催眠研究の歴史が書いてある。笠原先生のHPからポイントだけ要約。

・18世紀半ばに、ウィーンの医師アントン・メスマーが“動物磁気”を発見したことが、催眠研究のはじまり。
・動物磁気なる流体は発見されず、施術者の“暗示”に反応しているということがわかった。
・イギリスの心理学者アラン・ゴールド『催眠の歴史 A History of Hypnotism』では、癌、多発性硬化症、脳卒中後の麻痺、皮質切除後の後遺症、癲癇など・・・が、催眠を用いた治療で治癒している症例の報告。
・催眠によるイボの治療は昔から広く知られている。1993年アメリカ心理学協会『臨床催眠学ハンドブック Handbook of Clinical Hypnosis』でも「イボの心理的治療」という章がある。・ブライアン・イングリス『トランス』(春秋社)でも催眠状態でのまとまった報告。
・催眠状態での知覚麻痺、痛覚消失、知覚の捏造、幻覚の誘発、感覚の鋭敏化、極度の集中力、正確な時間知覚、心身症的な身体的変化、火傷をはじめとする皮膚の変性の発生および消失、潜在的能力の発揮、電光石火の計算能力など・・・・。
・トランス状態では暗示だけでやけどの水泡ができる症例。催眠暗示による“火傷”誘発実験。


・イアン・スティーヴンソン(ヴァージニア大学精神科)によれば、前世でコブラに噛まれて死亡したと主張するインド女性が、その前世を想起した時に、実際にコブラに噛まれた時のように、その女性の舌と口内がどす黒く変色する現象が何度か観察された。


・クイーン・ビクトリア病院(ロンドン)の麻酔医アルバート・A・メイソンは、イボ(疣贅)を催眠暗示によって除去する治療を行っていた。
・1951年、15歳の少年の両腕に数千もの黒く固いイボ状のものがあり、様々な治療は失敗。最終的に外科医は胸部の皮膚を両腕に移植することを考えていたが、技術的に断念。
・外科医から自由に治療してよいという許可を得たメイソンは、少年を催眠誘導し暗示を与えた。1週間後には、右腕が8割方改善。3年後の長期観察でも7割がたの症状が消えていた。
・後に、その患者は「先天性の魚鱗癬様紅皮症」という先天的な遺伝子に関係する皮膚病であったことが判明(今までの治癒例は存在しない)。催眠治療は遺伝子の発現さえも変えうるという証明か??
・後日談もある。その後も、同じ疾患を持つ別の患者を催眠療法によって治療しようとしたが、「治療不能」であることを既に知ってしまったためか、その後は治療に一件も成功しなかった。今度は、治療者側の「不可能だ」という潜在的な意識の情報が治療に影響を与えた、ということかもしれない。



もちろん、イボは自然治癒率が高いので、催眠との因果関係を完全に立証するのは難しい。
いづれにせよ、そういう奇跡的治癒現症が起きた、という事実そのものに着目することが大事だ。

それは、治療者側の心理的状態が、すでにその治療の場を作り出し、そのことも含めて治癒という現象に影響を与えている可能性も高いのだから。

そういう意味で、偏見なく素直な状態に自分を維持することが大事だと思う。
赤ん坊の美しい存在の在り方を見るたびに、そういうことを改めて思うのです。


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ということで、ややきわどい内容も、なんとか学術的に表現しようという野心が感じられる本でした。
こういう色んなことにも、もっと偏見なく自由に取り組める時代が来るといいなー。(というか、すでに来ている?)(^^


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フランクリン・ルーズベルト 
「何も恐れる事はありません。恐れるべきは恐怖それ自体なのです。」
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3 コメント

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細胞の意識 (玉猫)
2014-03-21 07:25:23
面白い本ですね。早速読んでみます(いつも面白い本を紹介して頂いて、感謝です)。
私は若い頃から座禅・瞑想をしてきましたが(35年間)、自分の心が落ち着く、即ち、心が統合されると、シンクロニシティが起こる事は実感しています。また、一つ一つの細胞に意識はあるし、細胞の集まりである臓器一つ一つにも意識がある事も分かります。タイの僧院で「思考は外から来る」と言われて、不思議に思っていましたが、何を意味しているのか、いずれ実感する時が来るかも知れませんね。
Unknown (安藤)
2014-03-21 07:28:15
こんにちは。私もこの本は読ませていただきました。村上和雄先生が講演でおっしゃっていた「遺伝子スイッチ」と「意識」の関わりを裏付けするような内容で、興味深く読ませていただきました。先生も「意識」がある種の遺伝子を刺激するということは、なんとなく日常の臨床でも感じるところがございますでしょう? そのようなことが、もっと広く医療者に浸透していけばと感じます。そして、更に大切なことは、「ではどうしたら、病気になりにくい意識」を持つことだできるかを丁寧に伝えていくことだと考えて、私自身も活動をさせていただいております。m(_ _)m
可能性 (いなば)
2014-03-25 18:45:53
>玉猫さま
スピリチュアルと科学の間のような本です。この辺りのバランスをどのようにやっていくか、というのは一つの課題ですよね。

座禅・瞑想を長らくされているとは素晴らしいですね。
自分も、カテーテル治療など強い集中力がひつようになるときはいつも瞑想をしています。そうすると、心と体が一つになるので、思ったことと肉体の動きが全く矛盾なく、誤差なく、ほぼ同時に動くようになるのですよね。そうなると、シンクロニシティも起こりますし、少し先のことを予測(予知というと大げさですが)できるようになります。細胞のひとつひとつに敬意をもって、すべての細胞を動員することができれば、人間の能力というのは奥深く果てしないものだと思いますね。
各自が各自のペースで一生涯かけて探求していけばいいと思いますので、玉猫様のそういう営みは非常に貴重な財産だと思います。

>安藤様
そうですね。村上和雄先生のような基礎系の研究者がそういう発言をすることは重要なことですよね。分子生物学でも、基本的にはDNAをベースに話は展開していきますし、DNAの発現自体が変化する、というのは、自分の意識状態自体が分子レベルの動きと何らかの連動しているのは当然ですから、情報伝達物質の量が増減している以上、ある意味ではリーズナブルな意見ですよね。

ただ、この話だと、「うつ病の人の脳の中では、神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが非常に少ない。だから、セロトニンとノルアドレナリンを増やす薬剤(DNAの発現が誘導される)を投与しよう」という話と同じものとして使われてしまいますし、そういう意味でのパラダイムシフトは起こらないような印象がありますね。
むしろ、病という現象を包括的にとらえつつ、その病が果たそうとしている意味を読み取っていく(夢判断と同じです)。そのプロセスの中で、それぞれが自我から自己への自己実現のプロセスを共にしていく、という方が、より人間の実存に近いアプローチになるのでは、と思っています。「病」というものの価値を転換させていく、ということですね。

その辺は、科学的真理の探究とパラレルに発展していけばいいと思います。いづれにせよ、人間というミクロコスモスが持つ大きな可能性を、希望をもって探求していくことが、今後重要かな、と思いますね。 今は科学界も、何かと暗い話題ばかりですから・・・(^^;