在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ペトラ 2001-2004” ペトラ 2

2009-04-19 00:29:57 | Toscana トスカーナ
“Petra 2001-2004” Petra -Toscana
ペトラのペトラ。この辺の土地は、同じトスカーナでもサンジョヴェーゼが必ず合うとは限らない土地である。むしろ、メルロー、カベルネの方が良さを発揮できる土質を持っている。

2001年 カベルネ50%、メルロー50%(点数7-)
カルーバcarrubba、カルダモン、ラバルバロrabarbaro、キーナ、カカオなどの暗い香りにミントが加わる。良くできているが全く感動しない。イタリア人には通じないが、しょうゆ系の香りに感じる。
頑張っているのはわかるけど、個性がない。と言っても、リリースされた時は、おー!と言われたと想像するし、優等生的に良くできているのはわかるのだが、そこまで無理してたら疲れちゃうよ、という感じである。

2002年 カベルネ55%、メルロー45%(点数7.5)
ユーカリ、ミントの緑が出るのでエレガントな印象。ヴィッショレ(酸味の強いサクランボ)、スパイス臭なども。
酸味とタンニンのバランスが良い。加えて塩味もある。フルーツがきれいに残る。
2002年は悪い悪いと言うが、スヴェレートあたりは決して悪くはなかったという。
(個人的には2002年は割と好き。何故なら、良くも悪くも驚きがあるし、苦労して造りました~という功労賞ものだからである。)

2003年 カベルネ65%、メルロー35%(点数8)
暑い年、だからボディがある。カベルネが多く、そのせいもある。しかし、エレガントな一面もあり、とても良い。やっとペトラらしいペトラと言える。スミレ、ミント、チョコ、カシス、インク、キーナ、リコリースなどなどで華やかかつモダン。
味もよくできている。とにかくボディあり、果肉を感じるくらいで、存在感がある。
ただし、ずっと飲んでいると疲れるだろうとは思う。。。

2004年 カベルネ30%、メルロー70%(点数7)
灰、タバコ、黒い木の実、ミネラル、グラフィティ、カカオ、カフェなどで、閉じている感じがあり、やや弱いか。
酸味がかなりあり、酸味のみが残る感じあり。