ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

選手往来/去る人編

2022年01月20日 | コンサドーレ
片や出場4分で初得点。片や出場11分で全治4カ月の大怪我。
「海を渡った2人のマエダ」のコントラストに、
サッカーのロマンとリアルを思い知らされている。

「札幌を去った2人のジェイ」にはどんな未来が待つのか。
きょうはその2人に惜別の言葉を贈る。
特に印象深いのは、やはり17年11月18日の清水戦
01年以来となるJ1残留を決めたドッピエッタになる。
雨の日本平で立ち会えたその瞬間の記憶は今なお鮮やかだ。
後半戦からの加入で「14戦10得点」の大暴れ。
この年の残留なしには、翌18年の4位躍進も19年のルヴァン準優勝も
なかった。救世主として末長く語り継ぐべきだろう。
もうひとつ印象深いのは、発信する言葉の巧みさ
キャリアを重ねていく自身をワインに例える。
難敵の川崎・家長をロールスロイスになぞらえる。
さすがシェイクスピアを生んだ国の選手だな、と感心することが多かった。
磐田で共闘した川辺の飛躍(しかもプレミア入り)も早くから唱えていた。
帰国後はスポーツ・コメンテーターを務めていると報じられたが、
成功するのではないか。リネカーのようにしばしば舌禍を招くかもしれんが
札幌では「Jリーグのレベルは決して低くない」とよく力説していた。
サッカーの母国でも、その主張を続けてほしい。
「札幌のチャナ」のプレーを最も早く見たサポのひとりと自負している。
福森のFK2発が炸裂した大宮戦の翌日。7月の炎天下の観戦をよく覚えている。
当時は「タイ代表のエース」の力量に懐疑的な声も多かったが、
「残留の切り札になれるかはマイペンライ(問題なし)と考える」とワタシは評した。
あれから4年半あまりの歳月が過ぎて、その評価は良い意味で裏切られた。
翌18年には8得点を挙げてJリーグのベストイレブンに選出。
以降も札幌&タイ代表の主力として活躍し、ワタシの評価を大きく上回った。
今回の移籍は寂しくはあるが、「国内移籍の最高レベルの移籍金」を伴う選手に
成長したことを、チャナも札幌も大成功と考えるべきだろう。
移籍先では現役時代からチャナにメロメロだった憲剛がサポートを表明したので、
あまり心配はしていない。武蔵小杉や新丸子の界隈も美味しいタイ料理店は多いし。
今季の対戦を心待ちにしている。

昨季レンタルで離れた後に完全移籍で去った3選手もどうかお元気で。
幸い3選手みんな今季はJ1なので、ピッチ上の再会を楽しみにしている。

  • 直木賞
入院中に読んだ米澤穂信「黒牢城」に新しい勲章。
今村翔吾「塞王の楯」とともに直木賞を受賞した。
書店の陳列を見ても、この2作品が双璧かな、とは思っていたが。
なお、今村翔吾は「じんかん」で20年の山田風太郎賞を受賞しており、
20年・21年の山田風太郎賞の作家が直木賞をW受賞する格好に。
「じんかん」は松永久秀が、「黒牢城」は荒木村重が、それぞれ主人公。
やはり「反・信長」の武将の物語は面白くなるのか。

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