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平安時代中心の歴史紹介とポートレイト

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【絵画-16】ジョン・フレデリック・バジール 印象派の立役者

2021年03月27日 | 絵画 音楽 映画

【ジョン・フレデリック・バジール 1841-1870 印象派】

----ジョン・フレデリック・バジールは南フランスのモンペリエの名家の出身
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親からは医者の道に進めと言われて医者を志すが、絵画の道に進むべくパリを目指した。
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シャルル・クレール1806-1874という絵画塾で
  
モネ1840-1926、ルノアール1841-1919、シスレー1839-1899などほぼ同じような年代の画家と知り合う。
  また南仏出身のセザンヌ1839-1906を介してピサロ1830-1903とも知り合うこととなる。
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裕福であった親からの仕送りで、1864年に「フェルスタンベール街6番地にアトリエ」を持つ@1864
                      ⇒ファーブル美術館所蔵@南仏モンペリエ
                      ⇒6番地にはドラクロワのアトリエがあった
                      ⇒ドラクロワ1798-1863は既に死亡していた
                      ⇒現在はドラクロワ美術館
                      ⇒有名なカフェ ドゥ•マゴ、カフェ・ド・フロールは近く   
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モネはここで「草上の昼食」を仕上げている。
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1866年にはビスコンティ通りに広いアトリエに移り、ルノワールと共有 モネ、シスレーなどと競ったようである。
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番目にはマネのアトリエ近くのラ・コンダミンヌ通り9番地のアトリエに移り、
  
ここでは印象派展開催への思いを深めていった(1869年頃)、
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また食えない彼らを金銭的に支援。モネの息子・ジャンの名付け親はバジールである。
----1863~1870年までに6回アトリエを変えている

ところが1870年、普仏戦争が勃発しフランスは敗戦(第二帝政崩壊)。これによってナポレオン3世による第二帝政は終焉を迎える。ジョン・フレデリック・バジールは、金持ちの名家生まれであったことから、この普仏戦争に志願し、1870年秋に戦死した。つまり彼が率いて実現を目指そうとしていた印象派展は、戦死の4年後の1874年に第一回が実現するのである。この時、モネ、ルノアール、シスレー、セザンヌなどはバジールの遺作を印象派展に出品している。また1876年の第二回印象派展ではバジールの追悼展を兼ねた。このときバジールの親はマネが描いたバジールの肖像画を譲ってもらっている。

とにかくモネ、ルノアール、シスレーなどは売れない画家であったから、バジールがかなりの援助を惜しみなく行った。フランス印象派が世界的なレベルまで到達したのはバジールの功績が大きい。

 

バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)

そのアトリエはコンダミンヌ通り9番地-パリ17区の東端
----パリ6区ヴィスコンティ通りから引越      
----マネのアトリエの近く
----現在62平米家賃は1億円
      
バジールが父親に送った手紙@1867
新アトリエは200フラン高い(約20万円)がやっていける 
      
      

      元々この絵にはバジールは描かれていなかったが、バジールの戦死後にマネが書き足した

 

第一回印象派展が開催されたのは1874年であるが、それまでは第三共和制の保守的な雰囲気に包まれ、印象派の作品は受け入れられることはなかった。かくして独立展を開催すべく共同出資会社を作り、写真家ナダールのアトリエで展覧会を開催するに至った。この展覧会に対する批評を行ったのがルイ・ルロワで、1874-4-25のシャリバリという風刺新聞に内容が掲載されている。印象派というのはクロード・モネの「印象・日の出」から由来していると言われているが、そうでもないという事が批評内容を見ればわかる。

場所は南仏モンペリエの実家
左から
フレデリック・バジール
叔父のウジェーヌ
母カミーユ

父ガストン・バジール 医者で国会議員
⇒第二回印象派展@1876にいた
ルノアールが描いた「バジールの肖像画」を得る
父の死後は弟マルクが所有⇒国家寄贈⇒オルセー美術館

エミール
従妹のポリーヌ
叔母アドリアーヌ
従妹のテレーズ
弟マルク
マルクの婚約者スザンヌ
従妹のカミーユ
 

サロン@1868に入選

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