日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

マニュフェスト検証-高速道路無料化は役人が喜ぶ?

2009-08-14 | ただの日記
おはようございます。FP牛込伸幸です。

今朝、「カレイの煮付け」を作ってみました。
スーパーでみかけて、ふと作ってみようと思ったんです。

平日の夕食当番をはじめて早5年以上になりますが、
なぜか今まで作ったことがありませんでした。

気合を入れて、レシピをサイトでチェック。

水1/2カップ、しょうゆ、酒、みりん各1/4カップ、さとう大さじ1
フライパンに入れて煮立ったら、カレイを入れて中弱火で10分煮込む

たったこれだけでした。

世の中、難しいんじゃないの?と思ってやっていないことが
まだまだあるものだと気付きましたよ。(ちょっと強引な結論ですか)

※グツグツ煮込むとおいしくないので、
 中弱火でたれをカレイにかけながら煮込むといいそうです。

■マニュフェスト検証-高速道路無料化でどうなる?

今朝の読売新聞に記事がありました。

民主党のマニュフェスト、いわゆる高速道路無料化の
プラス・マイナスが掲載されていました↓
----------------------------------------------
プラス
・家計の支出削減
・物流コストの減少
・観光、レジャー産業の活性化による内需拡大
マイナス
・渋滞の増加
 →物流や高速バスの遅れ
 →二酸化炭素の排出増
・鉄道、フェリーの経営に打撃
----------------------------------------------

どんな政策にも弱点はあります。
それを前提に話を進めたいと思います。

レジャーに行くとき、高速道路が無料になったら助かりますが、
道路が渋滞して低速道路になってしまったら、
結局、レジャーに行くこと自体、敬遠されてしまうかもしれません。

郵便や宅急便は高速道路に頼っているので、
高速道路が低速道路になってしまったら、
現在の配達日数を確保することが難しくなるかもしれません。

加えて、文芸春秋8月号に前の道路公団民営化委員の猪瀬直樹氏の
記事がありました。(「高速無料化」最後に笑うのは役人だ)

現状、高速道路会社は40兆円という莫大な借金を背負っています。
民営化によって高速道路会社は45年かけて返済する計画が立てられています。
ポイントは税金が一切投入されないことです。

では、どうしてこれほどまでの借金を抱えることになったのか?

・無駄な高速道路を作ったこと
・サービスエリアや道路の維持管理をファミリー企業(ここも天下り先)に
 コスト意識なく委託したこと

が大きいと猪瀬氏は指摘しています。

そして、民主党のマニュフェストでは、
高速道路は無料化して、高速道路会社の借金は国が肩代わるとしています。
つまり、全額税金で返済するということです。

こうなったらどうなるか?

民営化された高速道路会社が事業を行えば、
決算書を作成するなど、一定の透明性のもとに事業が行われます。
(抜け道を指摘する声は大きいですが)
その証拠に民営化による努力の結果、現在のETC割引の実現があります。

これが、また国の事業として行うとなれば、
かつての無駄遣いが復活して、結局は役人が喜ぶ(天下り先の復活)
という主張です。

民主党のマニュフェストの根底にある理念は、
税金の無駄遣いをなくすことですから、一定のチェックはかかると思いますが。

では、この高速道路をめぐる政策は、
現状維持の自民党と無料化の民主党、どっちがいいか?

これは有権者の判断となります。
もちろん、どちらに投票するかは、その他マニュフェストや
それを実現する力があるかの総合判断ですよね。


牛込伸幸FP事務所
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