文部科学省が８日、全８６の国立大学に既存の学部などを見直すよう通知したそうである。 内容は、「主に文学部や社会学部など人文社会系の学部と大学院について、社会に必要とされる人材を育てられていなければ、廃止や分野の転換の検討を求め、国立大に投入される税金をニーズがある分野に集中させるのが狙い」のようである。 大学の在り方は、その国の“文化度”の最たるバロメーターである。 こんなやり方に対して、もはや諦めの境地の大学もある。 これまでも、教養部廃止等、多くの失敗を重ねているのに、まだ同じ発想での改革である。 次は、天文学とか考古学は要らないと言ってくるのだろうか。 また、国立大には、法人化された２００４年度以降、６年ごとに「中期目標」を作って文科省に提出する義務がある。 数値目標も要求され、何でもかんでも、増やせ、増やせのオンパレードである。 大学人の一人として、非常に危機感を持っているのと同時に、日本の大学の未来は暗いと感じてしまう。 文化度の低い国家は、どこからも尊敬されない。
From Face Book: No future for Japanese Universities?
