じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

最貧前線 横浜公演

2019-09-14 23:37:50 | 観劇記
8月27日ソワレ、初日の観劇記です。注ネタバレあり!

~あらすじ~

太平洋戦争末期、小さな漁船・吉祥丸に徴用の知らせが届きます。ほとんどの軍艦を沈められた日本海軍は、来襲するアメリカ軍の動静をそれでも探ろうと、漁船を海に駆り出して、見張りをさせようとしたのです。特設監視艇となった吉祥丸に乗り込んだのは、元々の漁船の船長(内野聖陽)と漁師たち、そして艇長(風間俊介)とその副官(溝端淳平)の軍人たち。航海経験に乏しい軍人たちは、鯨を敵潜水艦と間違えたり、嵐になる兆しを察知できなかったり、海の職人である漁師たちとことあるごとに対立してしまいます。やがて軍人たちは、漁師たちの知識や行動力に一目置くようになり、徐々にお互いに信頼感を芽生えさせていきますが、戦況は厳しく、吉祥丸は海の最前線ともいうべき南方の海域に、わずかな武器を携えて急きょ派遣されることになりました・・。 (公式HPより)


何だか最近やたらと縁のある 神奈川ですが 初の県立青少年センター紅葉坂ホール!坂と名の付くだけあって開演前から酷い健康的なひと時(爆!)でした……しんどかった~ 客席は普段出入りする劇場ではあまりお目にかからない制服の若者だらけ。初演初日の透き通るような緊張とピーンと張りつめた熱気とは違う空気感がとても新鮮でした。


セットはこんな感じ↓




木造船ということで当たり前ですが骨組み部分は木製。見張り?台、操舵室、無線室&機関室の3階建で、更に船首部分と船尾部分で分割可能という大掛かりなセット 劇中では船首と船尾を並べて同じ時間に違う場所で行われているやり取りを分割映像の如く同時に見せたり、自由自在に分離して海上にいる設定をリアルに見せたり……しかもセットを動かすのは人力 敢えて黒子スタイルではなく兵隊服を着てのカモフラージュ?裏方さんたちがワラワラ出てきた時には、この演目ってアンサンブルいたっけ?と思ってしまいましたが もうぅ~~その力仕事に感服しました

そして、そのセットに映像が被さり……紗幕とバックスクリーンに映し出される映像との一体感は本当に見事!骨組みだけの船に紗幕に映し出された吉祥丸が重なってちゃんと一隻の船に見える~~そして船の映像が映ったと思ったらボヤーッと舞台上に照明が当たって船内にズームイン!更に場面によっては後方のスクリーンに海が映し出されて船のセットが本当に動いているように見えて、そのうち客席は波の動きに翻弄されて船酔い状態 若い水兵さんたちは甲板でゲーゲーしていましたが観ている方も気持ち悪くなるかも~(笑)実は映像が出てくる舞台は今まであまり良い印象はなかったので始まる前は正直期待していなくて不安しかなかったのですが(ゴメンナサイ)とても上手く融合されていて面白かったです。まるで立体的なジブリ映画を見ている感じ?映像が飛び出す漫画を読んでいる感じ??とても斬新で演劇を観ているとは思えない不思議な感覚になりました。キャストの皆さんも1コのキャラクターになっているように見えて……2.5次元ではなくて3次元でもない……4次元(笑)ではないけど異次元の存在感がありました。そんなわけである程度後方が観やすいかも~~ 今回は7列目上手側でしたがちょうどいい感じもありつつ、もう少し下がってもいいかなぁと……セットが大きいので首が痛くなりそうな。。。欲を言えば自由に近づいたり遠ざかったりする近未来的な 席があればいいのにとアホなことを考えてみたり

内容的には結構ハラハラドキドキ 原作は遥か昔に見たことがあるような気がするのですがほとんど覚えていないんですよね~~なので真っ新々と変わらなくてホント最後はどうなるんだろうと手に汗握って観ていました。戦争物で歴史的、状況的流れから言って悲劇でもおかしくないだろうと勝手に(笑)覚悟していたのですがまさかの ハッピーエンド!若干ジブリ的なツッコミ満載の上手くやった感はありましたが、とにかく本当によくできた演目でこれを創り出した方々に最高の拍手を送りたいと思いました。この作品に出会えたことに本当に本当に感謝です

最貧前線に出てくる登場人物の性格や立ち位置……清濁全てを包む人生のベテラン、裏事情を抱えた堅物、優しいインテリ、男気ある武闘派、機密情報を知っている曲者、素直な若者等など。戦争を扱う物語ではお馴染みと言えばお馴染みのキャラクターで個人的には新鮮な感じではなかったのですが、役者陣が大健闘 開演前にツイだったかな~~渥美清さんが担当されたアクション→体の動きで船上、海上であることを表現する稽古があったと書かれていたのですが、さすがにそこは役者力の差が出るというか舞台慣れしているorしていないが見える部分はありましたが、それぞれが演じるキャラクターをとても魅力的にしてくれていました 風間くん演じる艇長殿、もうぅ~~憎ったらしいことと言ったら 実は不器用でカワイイ面があるというのが分かってくるのですが、そこの落差はもう少しちゃんと見せてほしかったかな~~いつも思うけど風間くんが演じる役ってオイシイ役が多いよね 次回見るのがとても楽しみになりました。溝端くんの役もこれまたオイシイ……おそらく物凄い重いものを背負っていることが伝わってきました。漁労長のベンガルさんや無線士の佐藤さん、ぜ~~~ったいにジブリ映画に出てくるでろうキャラクターそのもの!酸いも甘いも知っている上でのマッタリ感が素晴らしかったです。蕨野さん演じる砲術長も艇長殿と同じくイラッとさせられるんだけど、この人もまた言葉にできない辛さを背負っているんだろうな~~何か無性に切なかったです。

そしてそして愛する菊池太平船長演じる内野さん 軍人役に比べて決して派手でも華やかでもかっこよくもない役で朗々と教訓垂れることもなければ声を荒げたりするわけでもない。でもね~~じんわりと大事なことを伝えてくれるんですよね~~命を繋ぐことの大切さ。「学はないけど「本当に大事なこと」がわかっている」と内野さんのコメントにありましたが、学はないけど頭や心は時代に翻弄されていない、隠そうとしている真実が一番見えている人物ではないのかなぁと菊池船長を観ていて感じました。そして戦争のことだけではなく人間とは何ぞやという難しいことまで体感で得てきたような……敢えて内に秘めている「何か」を感じさせる空気を漂わせていました。その存在感が無性に嬉しくて嬉しくて 自分の重ねた年齢を棚に上げておいて何ですが(苦笑)そういう立ち位置というか存在になってきたんだな~~と内野愛は果てしなく

カテコは3回で最後はスタオベ 内野さんは風間くんを抱えて揉みグチャ気味に……風間くんの意外に控えめなバイバイとお馴染みの大きな内野バイバイ。いや~~素晴らしい幕開けになって本当に本当に良かったです

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