じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

レ・ミゼラブル 2回目

2011-05-19 21:14:40 | 観劇記
5月14日ソワレの観劇記です。

レミゼ2戦目、行ってきました~~ 今回も新キャスト満載!バル、テナ夫人、ガブ以外は前回とはガラリと変わった顔ぶれ。結構期待 で観劇に臨んだんですけどね~~期待していたキャストが意外に残念ということになり~の、未知数だったキャストは存在を消すことになり~の……でも期待を遥かに超えた素晴らしすぎるキャストにも出会えました そんなこんなで毒吐きと絶賛ミックスの感想になっていますのでご了承くださいね

今回はA席最後列、上手サブセン。実は密かにお気に入りの1段上げのお席。周りはレミ初心者orリピーターのどちらかという感じでしたが、前は見晴らし良く抜けていたので観やすかったです レミゼでは後ろでも2階でもあまりオペラは使わないじいなのですが、今回はここは!という場面でどうしても確かめたい表情があったので随所でオペラ使用。ちょっと失敗したかも~~やっぱ役者さんの醸し出す空気感で闘うのが好きなので、そちらがどーにも疎かになった気がするので。しかも表情を追ったわりには満足いくものを伝えてもらえなかったので勝手にフラストレーションを溜めることになってしまったし

舞台全体は公演回数を重ねてきた分こなれてきた感じかな~~アンサンブルは前回観たのとは違うグループ(だと思う…) だったし、やっぱ舞台との距離の関係もあるのかな~~雰囲気が違っていたように感じましたね~~ちょっと瑞々しさが していたのは残念だったけど安定感はまあまあ……か でも浅さは否めなかったような…… まぁそもそも一部プリンシパルからして出来てないところもあったんだけど 1幕はわりと丁寧に物語が積み重ねられていて良かったんですよ。想定外の表現……って結局は単に芝居部分が微妙だっただけなんだけど そういうのも新鮮な感じがして、2幕でどうなるんだろう?とドキドキ楽しみにしていたのに、2幕では1幕で投げかけたものを全然回収できていなかったんですよね~~物語が進むにつれて深い表現が求められる作品なのに、そこまで到達していないのが観ていてもどかしかったです。もちろん素晴らしい役の人生を生ききったキャストもいたので、申し訳ないけど残念な人たちはなかったことにして、 なキャストから感じられる空気感を感じつつ自分の中のキャラクターで脳内補完して頑張りました。そんなことがでいきるようになったなんて……大人になったよ~~自分(苦笑)あと、、、音楽の件 当たり前だけど今回のお席からはマイクを通した音しか聞こえないわけですが、う~~ん、、、やっぱ音響が良くない エピローグの突然音量アップはもちろん、全員で歌うナンバーの中音程が全然響いてないの~~ バランス悪すぎて気持ち悪かったわ。そうそう、棒振り!今回も塩ちゃんだったけどGWは若林さんだったとか レミゼの若林さんの指揮、好きなのよね~~今期は塩ちゃんも悪くないけど(爆!)1回は出会いたかったなぁ~(後半はどうなんだろう???)

以下、キャスト感想。

別所バル:

じいらしくない 今回はそこまで入り込まなかった……わけではないのですが 違う意味でそれぞれが濃かったジャベとアンジョに夢中になってしまっていたことは素直に認めます(笑)でもね、、、やっぱりこの人しかいないわ~~じいのジャン・バルジャン 今回特に心をロックオンさせられたのがコゼットとの関係。新妻ファンテが放った強烈な疑問(実際は違ったんだけどね~~詳細は後ほど↓)……憎しみにも似た強い感情が残っていたせいで、バルジャンとコゼットが出会う場面から互いの存在の必要性と必然性みたいなものを感じて、何だかファンテがこの世に残した証を見ているようで泣けてきちゃったんですよね~~そして2幕ではコゼットを幸せにするという願いが成就しようとしている時を悟って姿を消そうとする。手を取り合うマリコゼを後ろから見つめる姿がもう泣けて泣けて その愛は自分のものじゃない、溢れる愛はお前にやろう、もうぅ~~こんなに愛しているのに、必要としているのに、別れなければならない時が来ていて、それが幸せに通じることが分かっているだけに切なくて“大”号泣……はし損ねました、マリウスのせいで(爆!)プチ号泣ぐらい???でもね、、、久しぶりにコゼット愛を強烈に感じた公演でした。ラストのPeople's songが終わった後にマリコゼを見つめて頷くところでダメ押しに愛が溢れまくりで泣かされました。あと、「Bring Him Home」が良かったのよね~~今まで聞いた別所バルの彼帰の中で一番良くてフワ~~ッと歌の世界に入り込んで聞けたように感じました。歌唱力云々というよりも凄く凄く自然な存在感に圧倒されたんですわ。演技の方向性や存在感の意味、バルジャンの気持ちその他いろいろ、そういうアレコレなんぞ全てどーでもよくなってて……ん?思考が吹っ飛んじゃって、ただそこにバルジャンという人間が存在しているのみ。そして、もちろんマリウスへの思いが一番強いんだけど、学生全体、あるいはより広い人間という生き物を包み込む天からの思いを代弁or象徴している空気感もそこはかとなく感じる。役を演じることを一瞬超越しているような、、、ビックリでした


KENTAROジャベ:

今までいろんな舞台でお会いしていて、その実力に注目していました そして期待を一回りも二回りも上回る素晴らしいジャベに……はい、久しぶりにジャベ萌え 間宮貴子の如く(笑)Can't Take My Eyes Off Youが頭に鳴り響いちゃった ひっさびさの正統派ジャベでしたね~~他のジャベがいろんな方向に濃いので←褒めてます 直球勝負で丁寧な歌い方や演じ方がある意味新鮮 でも決して薄味じゃないんですよね~~ちゃんとジャベという存在感が伝わってきて引き込まれました。KENTAROさん演じるジャベ……上目線で(自分自身のM気質(笑)が刺激されるぅ~)どこまで~~も気高くて、でも牢獄で生まれなかった疑惑 は全然感じられなくて、むしろ卑しく生まれたことをかき消すように武装したのでは?と思うような強く揺るぎない信念が感じられる。「STARS」はそんな思いが溢れるような力強さがあって、しかも声がとにかく素敵なので気持ち良かったですぅ~~ だからこそ 2幕でバルジャンによってバリケードから助け出される辺りから少しずつ迷いが出てくるその変化が際立っていたように思うんですよね~~バリケードから立ち去るシーンではまだまだ強さの方が勝っているのに、下水道のどころでバル&マリを見逃すところで一気に崩れる。いや~~こんなに琴線に触れたジャベの自殺は初めてかも やっぱりじいの一等ジャベは禅ジャベなんだけど、禅ジャベの場合はバルジャンと光と影の関係に見えて表裏一体なんですわ。でもKENTAROジャベの場合はバルジャンという神に祝福された存在にはなりきれなかった、生まれ変わる方向を間違えた哀しい存在に見えて胸が苦しくて苦しくて……初めてジャベという存在に愛着を持てたような気が。。。


玲奈エポ:

前回のレミゼで観た新エポが酷かった+他2名は未見で??なので、玲奈ちゃんのエポは安定株 大きく外すことがないので安心して観られました。今回が初日ということで変に突っ走ったりドギツクなったりで周囲から浮いてしまって観ていて引いてしまうこともなかったし(2009年の時は突っ走り感が痛くて観ているのが辛かったので)ただ、良かったかどうかは微妙。良くも悪くもなくそつなくこなしているだけで、エポが綴る人間ドラマの部分があまり感じられなかったんですよね~~ま、あのマリウス相手だと仕方ない……か じいは断然エポ派なので、外に出ている言動の裏に隠された真実の姿が堪らなく好きなんですわ。自分の中にも似たような部分があるのかな~と思う部分もあったりして……玲奈エポも確かに強さとは裏腹のどうしようもない孤独感はヒシヒシと感じました。なので「On My Own」の前半での幸せな空想は拭えない寂しさが伝わってきたし「A Little Fall of Rain」はI've come home from so farが色濃く感じるようになっていたのですが、今一歩踏み込めない物足りなさがもどかしかったです


新妻ファンテ:

エポ→ファンテへ 2年前のエポがすっごく良くて、他の演目でも目を見張る成長を感じていたので期待していました……が、しか~しその期待ギリギリ、いや下回っていたかも~~残念 I Dream a Dreamは素晴らしかったんですよ~~ファンテの経験値が少ない分ちょっと浅いかな?と思う部分はありましたが表現力はあったしファンテの生き様に触れたようで心に沁みてくるものがあってウルッときました ご臨終シーンも少々“突然死”疑惑はあったものの(苦笑)バルジャンに対する強い思いに……というかその表現に驚かされたんですよね~~最期の時まで真に心を開いていない空気感を感じたんですわ。どん底まで身を落とした元凶=バルジャンに対する憎しみに見えたんですよね~~それでいてそれは外見だけで内面は違うものを感じたような気がして。。。それゆえ コゼットとバルジャンが寄り添う姿を見ると、ファンテがこの世に残した縁によって結び付けられ、お互いに必要な存在となり、それは神によって与えられた赦しであり試練であり……何だか涙が溢れてきちゃって それで頭の中が??になって2幕エピローグのお迎えでその答えを得ようとしたのですが……はぁ 残念ながらダメでした もしここでファンテが慈愛に満ちた笑顔でお迎えに行ったとしたら、バルジャンが死の直前に振り返ってファンテを見たり、天に召された後にファンテの手に埋もれる姿が物凄くしっくり来たんだけどな~~と、まぁこれは独断と偏見、じいが勝手に期待した答えではあったのですが 実際に母親経験がある云々とは関係ないと思うんです。演じる上で中の人のリアリティは意味を成さないので。それとは別の意味&実年齢とは違うところで、表現に若すぎる&青すぎる部分があったのが何だかな~と思って……バルジャン+Wエポにしか見えなかったわ


エミリコゼ:

歌えてないとは言いません……いや、やっぱり歌えてない……う~~ん まぁ最近の子(というほど若くないか)はカラオケ慣れしているし、そつなくこなす人が多いから大きく外すという感じではありませんでしたが大して良くもなかったな~~コゼットの何もかもが全く感じられず、コゼットの衣装を着た人がただそこにいるだけという 邪魔~とまでは言いませんが観ていてきつかったのも本音。やっぱり相手がいくら良くても言葉や思いのキャッチボールができていないと成立しないんですよ~~片方からのみ感じ取るには限界があるというもので、何だかな~~という感じ。泣き損ねた場面も数知れず 申し訳ないけど2幕は思いっきりスルーしてました。


野島マリ:

こちらもう~~ん 歌はまあまあいいんだけど←ホントか 芝居部分に関しても……日テレ土曜21時枠みたいな(笑)ところだったら良い部類に入るんだろうな~~でも10代までの若い子たちを満足させられたとしても大人が観るに耐え得るかどうかと言えば難しいと思いました。全てにおいて浅いんですよね~~観ていて「もう少し何かあるだろう?」「ここでマリウスはどう思ってるの?」ともどかしさと物足りなさは積み重なっていくし、野島君演じるマリウスは何を表現したいのか全然伝わってこないし、こちらも申し訳ないけど2幕から敢えてスルーさせてもらいましたが、2幕後半は辛かったですね~~バルジャンとのやり取りが一方通行で全然成立していないので入り込めなくて泣くに泣けず……すんごく消化不良の大きな要因になっちゃった そうそう、200%許せなかったのが「A Little Fall of Rain」 観たくなかったけど(爆!)エポをパパラッチしていたら漏れなくフレームに入ってくるのでねぇ~~マリウスの方からキスしているように見えたんだけど ここ、、、最後の最後でエポが精一杯の思いを込めた愛の表現が切ないんだから ぶち壊してくれたな~~と怒りが沸々と


三波&阿知波テナ夫妻:

三波さん演じる、姑息という言葉がピッタリ 「おぬしも悪よのぉ~」と思わず言いたくなるような、小ぶりに悪そうな(笑)テナでした。駒田テナの軽やかで可笑しみのあるタイプではなく、安崎テナみたいなマジに怖くて黒々しいタイプでもなく、安崎テナの悪が小ぶりにちょこっと入った小者のワルという感じかな~~こういうテナも嫌いじゃないです 阿知波さんとの組み合わせにピッタリじゃないかな~~駒田テナだとモリクミさんみたいなパワフルやりたい放題タイプの夫人の方が合うような気がして阿知波さんだとちょっと違和感があったので。三波テナとの組み合わせの方が「会えると~信じてたプリンス♪」という部分に説得力を持たせているように感じたんですよね~~生活に疲れ、男に疲れ、こういう夫ならそうだろうな~と思ったし


上原アンジョ:

何もかもがとにかく無駄に濃いアンジョ!!!エスプレッソを一気飲みした感じで五感がいっぱいいっぱい。ムフフ~~素晴らしすぎて卒倒するかと思いました 前回観たアンジョですんごくフラストレーションを溜めていたので、今回で大発散 しっかりとカリスマ性を備えた孤高のリーダーを見事に演じきっていました 歌はさすが!文句なしで逐一みぞおちにドッスンドッスン落ちてくる太くて華やかで表現力に満ち溢れた歌声に唸らされました。ラマルク将軍の死を知った後の狂気と市民を率いる決意を高らかに歌い上げるシーン、People's Songは泣けましたね~~その後に待ち受ける運命を知っているというのもあるけど、若者だからこそ持てる純粋な情熱が瑞々しくて切なくて ま、芝居部分に関してはもっと積み上げていってほしいな~と思う部分はありました。奥行きが足りないんですよね~~物足りないわけではないし浅いとは言い切れないけど、自分の内側に残らない部分がアレレ?と。。。でもそれをカバーする歌の表現力とアンジョとしての空気感が良かったので大満足です。バリケードの上に上がって赤い旗を振って最期を迎えた時の後ろ姿、、、ほっっっんとズルイ!と思ったんです。カリスマリーダーゆえの狡さみたいなもの……この人ならついていけるという信頼があるのに、一方ではカリスマすぎて周りが見えなくなって最期は自分の意志を貫くために周りを見捨てる、それでもなおカッコイイと言えて認められるスペシャル性とでもいうのかな~~それを感じてねぇ~~マジ心が震えて泣きながら心臓がバクバクしてました


石飛グラン・武井司教:

アンジョが本当に本当に素晴らしかったのに、、、パパラッチしたい絡みの相手役には恵まれず マリウスもダメダメだった上にグランテールまで ちょいとオヤジすぎる……あと2歩ぐらい間違うと単なる酔っ払いオヤジ???まぁ1幕のABCカフェの荒れっぷりは良かったんですけどね~~それは仮の姿で実のところ深い深い部分では一番アンジョと分かり合えている存在……のはずが、2幕が薄っぺらくて愕然 アンジョが撃たれた後にバリケードに駆け上がるタイミングも間がなくて興ざめしちゃった 前回のグランとの組み合わせだったら良かったのになぁ~~司教様の方は悪くなかったです(※前回の観劇比)これなら改心しそうな見込みあり(苦笑)とりあえず節目としてしっかり締めていたと思います

現役キャストは今回でMY楽。今の演出も今期がラストなので、もしかしたらもう観られない人が出てくるのかも~と覚悟はできています。ただ、不思議なことに今期はこれ以上増やす気持ちはなくて……まだまだ観ていたいキャストがいる一方で妥協してまで観たくないキャストもあちこちで 作品自体は大好きなのに~~!!!公演期間はあと1ヶ月、いつもなら増やしたり無駄に迷ったりするはずなのが、現時点で残された選択肢のキャストで妥協or我慢するくらいならこれ以上観たくないと思ったのよね~~週イチで通っていた頃のように盛り上がれないのが哀しい←そもそもの基準が間違ってる(苦笑)神キャストたちも忘れられないしね~~ま、あと1回、SP公演があるので気持ちよく締めくくれるよーに願うばかりでっす

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