じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

最貧前線 東京千秋楽

2019-10-22 19:50:43 | 観劇記
10月13日東京公演千秋楽の観劇記です。

前日は台風で休演となり、この日も1時間遅らせての開演となりました。不謹慎ながら多摩川の氾濫や各交通機関の運行再開状況が前日から気になって気になって……観劇が叶わなかった人も少なくはなかったのではないかと思います その中で千秋楽のお祝いや観に行けて良かった~と手放しに喜ぶことはできませんでしたが、無事に公演が行われ観劇できたことに感謝して一生懸命に観てきました。

今回のお席は14列目のセンターブロックで初日と全く同じお席(苦笑) 前回の2階席の時に吉祥丸に乗っている人たちに双眼鏡でめっちゃ見られたので←気のせい(笑)この日はお返しにガン見しましょう!と勝手に決めてオペラでアチコチ見まくりました そのせいか感情的には少し引いて冷静に見ていたかなぁと思います。想像&妄想は広がりまくりでしたが(苦笑)

嵐のシーンは何故かリアルに感じる部分がありました。おそらく昨日の今日の台風的な 2階席からの眺めも良かったのですが、バランス的には今回のお席ぐらいがちょうど良かったように思います。海に浮かぶ漁船というのが物凄~~くよくかんじられたので その後の穏やかな海に戻った後の場面、水兵さんたちがリバースしている横でよく食べられるな~と毎回感心しながら(笑)見ていたのですが、その時の船長&漁労長の年を重ねた同士の“ブラックな”会話がゾクゾクします。めっちゃ味わい深いわ~ そしてこの二人の企み?裏技??を見抜いた通信長さんの「うまいことやったな」発言。芳醇な企みと余裕を含めて相手を認めたからこそ出た言葉のかなという溝端くん演じる通信長の表情のように思えました。

ほのぼの癒しの時間、1幕の無線室でのやりとり はじめ君の手紙に出てくるお「手」伝い→お「毛」伝いの間違いで無線士さんが毛に敏感発言のアドリブ。毛が無くても(爆!)好きですよ~~佐藤さんの無線士さん その後の通信長さんとのアドリブでは缶詰を使って通信長さんに告白 しかも通信長さんの方が告ってる設定になっていて(笑)「いや~私には妻も子供もいるので」とゴメンナサイしていたりして でもこんなに揶揄い合っていてもビシッと次の場面に持っていくところはさすがです!はじめ君の手紙の綴りを見てやると言ったところ、、、通信長さんの優しさが表れているところだと思うのですが、今回はそれ以上に自分自身が手紙を読みたかったのではないかと……特に手紙の束 を渡されてジーっと見つめていた時の表情がね~~家族に宛てた言葉に触れて素の自分の気持ちが蘇ってきたのかなぁと 厳しい状況の中、手紙を読む時だけでも優しい気持ちを取り戻したかった、家族のことを思い出して癒されたかったのかな?!ってね~~それは無線士さんも同じで、はじめ君に向ける視線がとても優しくて……綴り方を見て家族のことを思い出していたんじゃないかな~と想像してしまいました。

この通信長さん、、、ほーんとオイシイ役どころだと思うのですが 彼に注目しながら艇長さんとの違いを考えていました。THE・軍人な艇長さんと真逆で感情的なところや現代的な(今の時代と同じような考え方を持っているという意味で)ところがあるんですよね~~なので時として艇長さんと対立して言い合いになりかける。でも最後は自分の主張を飲み込んで艇長に従う……もちろん絶対的な軍の戒律と階級があるからなんだろうけど、そこには留まらない何かを二人の間には感じました。自分にはない他の部分で尊敬しているところがあるような……溝端くんの目線の持っていき方には釘付けになりつつもイマイチ物足りない面があるとは思うのですが、奇妙だけどなーんかイイ感じの通信長と艇長の関係性が面白いと思いました。1幕の戦闘機レコードの場面 久しぶりに音楽を聴ける!とでも思ったのか嬉しさを控えめだけど前面に出した表情の後の残念っぷりのね~~がっかりしながらもそれでも艇長さんについていこうとするところも二人の立ち位置や関係性が出ているのかなぁと……そしてそれが後半の「潮の流れがあって…(省略)」のくだりに続くのではないかと

そう、この決戦前夜の場面。通信長さんが家族の写真を無線士さんに見せながら「俺もいろいろあってな、もう随分会っていないんだ」「家族につらい思いをさせている」と言うんだけど、もちろんシンプルに戦争中で軍隊の中にいる身で会うのは難しいということだとは思うんですね~~でもそこには葛藤する内面が含まれているのではないかとも感じたんです……じいの勝手な妄想だけど(苦笑)もしかして家の内で何かあった?奥さんと生きる死ぬで価値観の違いがあった?とか周囲の人間との関係性とかね……だからこそ最後に「もう死に場所は探したりはしていません」と言い切った姿がとても響いたというか、、、それまで戦争が終わった後のことを語る漁師とは違って将来の話には口をつぐんでいた軍人たちが前を向こうとするした姿に観ている方も救われた気持ちになったような気がしましたね~~と、終盤のシーンでふと、、、無線士さんの「俺たち運が良いんだか悪いんだか」というセリフ。適切かどうか迷うところがあるのですが、沖縄戦で生死を分けたチビリチガマとシムクガマのことを思い出しました。片方は全員助かったシムクガマと集団自決をしたチビチリガマ……紙一重の違い、でも大事なものの違い。もし吉祥丸に乗り込んだのが艇長さんたちのような人ではなかったら、あるいは徴用されたのが吉祥丸や船長さんたちではなかったら。もしかしたらB29には立ち向かっていけなかったかもしれないし、B29を撃退した後も海上に残って監視を続ける選択肢を選んだ後に爆沈する道を辿ったかもしれない。「もしも」なので分からないことですけどね……ちょっとそんなことが頭を過りました

そしてそして 愛すべき内野船長さん 1幕でえびす=クジラを見た時の表情がもうぅ~~ホント嬉しそうで可愛らし~~い笑顔をしているんですよね~~こちらまでキュンキュン嬉しくなってくるような屈託のない笑顔 でもね~~今回は内野さん演じる船長さんの目にやられました 特に2幕の艇長さんとの命を巡る議論。全編を通して教えてやるとか年長者の言うことだから聞きやがれ的な上から目線は全くないんですよね。最初は25ミリ機銃の使い方を聞かれて魚釣りに喩えたり、下から艇長さんを見上げるようにして「見習いのこと、すみませんでした」と謝り艇長さんの気遣いに感謝したり……コロコロ変わる表情にセリフの言葉の後ろに隠された思いが表れているように感じました そして「砲術長さんは助かりますか?」「砲術長さんは助けられますか」と艇長さんに投げかける。艇長さんに気づいてほしいという気持ちはあったのかもしれませんが、それ以上に艇長さんの気持ちに寄り添うような空気感があって……でも、その後に「戻りましょう。今ならまだ間に合います。戻って救える命を救ってまたやれることはある」と自分の率直な気持ち、強い希望を伝える時は今までとは違って真っ直ぐの視線を艇長さんにぶつけているんですよね~~そこには船長さんの強くて大きくて優しい思い、艇長さんも含めてみんなで未来を見ようとする姿勢、とにかく強く強く語る目にやられたーー内野さんのモノ言う目は本当に凄い

B29を撃退した後艇長さんは「お前の船だ」と言って今まで操舵員と呼んでいたのを船長と呼ぶようになる。戦後しばらくして船長さんに会いに来た艇長さん、じゃなくて大塚さん……風間くんのお芝居が物凄く自然になっていて更に物語に入り込んでしまいましたが、帰って来られなかった戦友や仲間がいる中で自分だけ生きていることの負い目…船長も同じように仲間を失っているから何も言わなくてもそれが分かったんだと思います。「命、繋げていきましょう」と淡々と言いながらもそこに込められた大きくて重い気持ち。自分の分まで生きてほしい、自分が生きるはずだった何十年を楽しんでほしい……ふと「父と暮せば」に出てくるセリフを思い出しましたが、逝った者の思いまでも溢れているようで温かい気持ちになると同時に戦争は絶対悪で二度としてはいけない行為であり、自分の命も周りの人の命も大切にしてそれを繋げていくことが戦争に抗う手段ではないかと思いました

カテコは全部で5回。風間くんは内野さんをスルーして溝端くんを誘って袖に下がっていくのがデフォルトになったのかな でも最後はベテランコンビと若手コンビ 内野さんとベンガルさん、風間くんと溝端くんの4人で仲良く手をつないで出てきてくれました

さて、残すは2日間の大和公演。これで本当の最後、大千秋楽です。じいの観劇はあと1回、、、どの登場人物も愛おしくて別れがたい~~公演中も見たいところがありすぎてキャストの数だけ目と頭と心が欲しいっ!悔いのないように必死に見て、吉祥丸の帰港を見届けてきたいと思います。で、、、劇場までどうやって行くんだろう(笑)
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