行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

クライマックスへ

2008-06-23 23:59:34 | Weblog
 「蒼天航路」は夏侯淵が漢中で討死、間もなく関羽包囲網が開始され、続く曹操の死。いよいよクライマックスに向けて益々目が離せなくなった。
 賈ク文和が道化のような描かれ方になるが、彼は魏の中枢にあり、次代の皇帝曹丕に信頼された。しかし彼は、その子達に曹家との縁談は断り、一定の距離を保ち続けた。その結果、後に司馬懿がクーデターを起こした際、彼の一族は魏の重要な役職にあったにもかかわらず、権力闘争に巻き込まれず、勢力を保ち続けた。曹操の長子を殺した負い目があるのか、彼一流の処世術なのか、賈クは自らの身の処し方にも才能を発揮した。

 日本はまだその場所さえ明確になっていない、邪馬台国と呼ばれた国家(小国家?)がようやく「魏志」に出る頃であった。時代や文化の次元が圧倒的に異なっている。

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