行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

日帰り強行旅行

2009-01-29 23:44:29 | Weblog
 貴重な休日だからこそ、昨日は全力で過ごした。姫路城の天守は様々な仕掛けが施され、階段の傾斜や狭さに舌を巻いた。松本城の方が厳しい気がしたが記憶違いかも。新幹線から見える城は幾つかあり、小田原、掛川、犬山(?)、岐阜、安土城址などである。静岡駅で降りれば駿府城の見学もでき、城郭マニアには堪らないスポットである。天下の名城・大阪城の迫力が一番印象強かった。現存していれば江戸城に魅力を感じるが、天守が焼失しているため、大阪城のスケールが一番だろう。ここで挙げた中では岐阜城へ挑戦したい。稲葉山城と呼ばれ、金華山の山頂に築かれた難攻不落の城。かつて、竹中半兵衛重治は、岳父に西美濃三人衆筆頭の安藤守就を持ち、智略に優れ、本来なら優遇されるべき人物であった。しかし暗愚の主君・斎藤龍興はあろう事か小便を掛け、遇しなかった。ずっと怒りを堪えていた半兵衛は主君に対し、ある日、10数名の配下であっさりと城を乗っ取るクーデターを起こし、そのまま隠遁し、木下藤吉郎が再三説得して軍師に迎えるまで世に出てこなかった。城の乗っ取り騒ぎを聞いて、美濃攻略を長年続けていた織田信長はどうしても半兵衛を味方にしたがったが、半兵衛は直ぐに主君へ城を明け渡している。幾ら堅固な城でも、人の和が成り立たねばこうも脆くなる。
 「人は城、人は石垣、人は堀」、これほどの名言は無いだろう。

 さて、写真の整理も終わり、姫路城をアップする。晴れ渡る空に城壁の白が冴え、コントラストが見事だった。

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