行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

夢占い

2008-03-26 00:37:48 | Weblog
 昨日、というか先程、「三国志Ⅰ」で扱う予定だったのは魏末期の鐘会という人物。
鐘会と艾(トウガイ)が蜀討伐戦の司令官となり、天然の要害・剣閣に籠もる蜀の姜維軍と膠着状態となり、蜀軍は戦意が高く、力攻めをすれば魏軍が大損害を被る恐れがあった。
 この状況を打破すべく、艾が鐘会に断り、少人数の別働隊を率いて、道の無い山を進んで行った。鐘会は、艾の別働隊を全く期待していなかったが、予想に反し剣閣を抜け綿竹城に出没した魏軍を見て、守備兵らは剣閣が破られた、と錯覚し、あっさり降伏してしまう。これに勢いを得た艾は、降伏兵を加えながら成都を目指す。結局劉禅は戦わずして降伏。成都から降伏の勅旨を受け、剣閣に籠もる姜維軍は泣きながら剣を岩に斬りつけたという。
 この戦果に面白くないのは鐘会である。鐘会は、秀才でプライドも高く、艾に先を越されたのが不満で仕方が無かった。降伏した姜維は鐘会の人物を見抜き、プライドをくすぐりながら、魏から独立させた。姜維としては、見通しは絶望的であったが、蜀漢再興の最後の賭けであった。魏の司馬昭らは鐘会の野心を薄々感じていたが、鐘会は反乱を起こした。姜維や鐘会の策略で艾は殺害されたが、鐘会の反乱に従う部下は僅かであった。やがて直ぐに更に反乱が起こり、乱戦の最中、姜維も鐘会も戦死する。

 鐘会が戦死する前、無数の大蛇が鐘会に噛み付く夢を鐘会は見たという。姜維はその話を聞き反乱の失敗と、死を覚悟したが、鐘会には吉兆であると言い続けた。無数の大蛇は、どう考えても凶夢だったが・・・。

 夢占いの話でもう一つ。
董卓が呂布に殺害される前、董卓はこんな夢を見た。
 宮廷に向かう馬車に対し、袖口に「口」の文字が記された人物が馬車を止めた。するとその人物は突然、剣を振り下ろしてきたという。ここで董卓は目が覚めた。顔は見えないが、袖口だけが見えたその人物、それは呂布奉先であった。董卓は宮廷の中で、背後から呂布に呼び止められ、斬りつけられ絶命した。

 こんな挿話を紹介したかっただけだが、書き始めてしまった三国志。どう収拾しようか悩んでいる。

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