行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

天下統一Ⅱ

2008-02-01 22:01:14 | Weblog
 確かシステムソフト社の開発した戦国時代を舞台としたゲームだった記憶がある。
内政、戦略、合戦の3フェイズで流れ、軍団制が取り入れられた、当時では割と上級者向けのゲームだった。何本ものシナリオがあるが、例えば1555年スタートであれば、北条、上杉、武田、織田、三好、毛利、大友といった能力の高い武将を多く揃えた大名家が統一に有利となる。

 時代が下るシナリオでは、徳川家光や水戸初代頼房、智恵伊豆こと松平信綱ら江戸幕府初期を支えた人物らも登場する。

 もっとも厳しい戦いを強いられた記憶は、1614年開始のシナリオ、つまり大坂夏の陣直前のシナリオでの豊臣家スタートだった。徳川家の圧倒的差の前に僅か60万石の一小大名は風前の灯火である。紀州九度山に真田幸村、大坂に後藤又兵衛、木村重成、明石全登らがいるが、始めから絶望感漂う素敵な設定だった。

 徳川家は、2代将軍秀忠、大御所家康中心で、幕府の組織体系も完成間近であろう。その二人は大坂の陣のため上洛している。このシナリオでは、本陣を狙う以外勝ち目は無い。囮部隊を繰り出して豊臣方の城を落とさせ、出撃した直後の徳川方の城を落として退路を断つ。そして、真田、後藤、木村、明石らで一気に本陣との決戦に持ち込む。局地戦ではこれらの武将が率いる部隊は強いので、勝ててしまう。家康と秀忠を葬っても、徳川家そのものは存続するので、ここからが泥沼の戦いとなる。流れ次第で、越前の松平忠直や越後の松平忠輝が本家に叛旗を翻す事がある。こうした展開となると豊臣も楽になるが、いずれにしても再統一は困難だった。武将の能力も年代が進むほど、小粒な者ばかりで、再統一せずに止めてしまったと思う。

 東への平定を進め、西を振り返ると大抵、島津と毛利が激戦をし互いに潰し合っている。