昨日(12月22日)中央大学で「HIVとAIDSの現在」という講演会がおこなわれました。中央大学には人文科学研究所という機関があり、そこの「ジェンダー教育研究チーム」の発案で実現したのだそうです。国立国際医療センターでHIV治療にあたられている本田美和子さんという医師の方が講演に来てくださったので、私も聞きに行ってきました。
印象に残ったことは、HIVは男性同性愛者とか麻薬中毒者の病気というイメージが以前にはあったものの、実はもっとはるかに多くの人に感染の可能性のあるものだということでした。そんなことはわかっていたつもりだったのですが、今日のお話を聞いてみてそのことが実感されました。そのために本田さんは、HIV検査の受診率を上げることを目標に活動を続けているということでした。なんと、講演依頼はほとんどお引き受けになっているとのことで、本業の医師業も激務だと思うのに、たいへんな努力を続けているのだと感銘を受けました。
そういう努力をされるきっかけは、1992年のストップ・エイズ・キャンペーンだったそうです。、そういうキャンペーンをはればHIV検査の受診率が上がったという統計があるため、一人でもそういうキャンペーンをしていこうと頑張っておられるのだそうです。
私は特に何かできるわけではありませんが、中央大学文学部の必修科目である「研究基礎」科目の運営にかかわっていたので、その中で「大学生の性行動」に注意をうながすような内容を入れていました。今回の講演を聞いて、そういう内容をさらに大学の教育活動の中に含めていかなければならないと強く感じました。
【参考】
本田美和子
「エイズ感染爆発とSAFESEXについて話します」
(朝日出版社、1029円)
「マリ・クレール」2007年1月号
(婦人画報社、630円)
「お医者さんと患者さん」(ほぼ日刊イトイ新聞)
(http://www.1101.com/philadelphia/index.html)
訪問させて頂きました。お話しを伺うと 中央大学 の方の様子ですね。実は、もう既に卒業して居ますが私の姉も中央大学に通って居たのですよね~。
と余談でした。私は、HIV感染者(感染者歴10年/主人も感染者(主人は、もう15年以上20年弱では?と思いますが)/子供は2人(10歳と2歳です)
最近のHIV感染症の現実と云うのは、以前もう10年とか前であれば(そり以後も有るかも知れないですが)、同性間(ゲイの方)の病気やずっと以前は輸血・もっと前であれば薬害感染者と有りましたが。。現在の感染原因は、同性・異性に限らず「性交渉」が
原因の殆どです。残念ながら。日本ではまだまだ「人事の病気」という認識が強い事から、コンドームの使用を怠り、その後感染不安に成って居る方が多いです。コンドームは感染を未然に防ぐ手段でも有ります。
自分には、無関係と云う病気では無く 誰でも感染する可能性が常に有ると考え行動する事が、大切な事である訳です。感染者は見た目では判断はまったく出来ません。個人の意識を強く持つ事で感染を未然に防ぐ事が可能なのです。その時の単なる思い付きなどで行動をする事無く、コンドームの使用は必須に成って来る訳です。
また、まだまだHIV感染症は偏見・差別の残る病気と1つです。日常で感染すると言う事は無く・・どの様な事を行う事が危険「可能性があり」 どの様な行為は「安全なのか」と云う事、の理解も同時にお願い致したいと思います。
本当は本田美和子さんの講演内容をもっと詳しく書くべきかもしれないのですが、他の方のお話の内容をどこまで詳しく引用してよいかどうか迷ったので、かなり省略した書き方になりました。申し訳ありませんでした。
そのために不正確な書き方の部分があったかもしれないので、少しだけ最初の文章を修正させていただきました。
御意見を書き込んでいただき、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。