フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




(K湯は近代的銭湯で、天然温泉と高濃度人工炭酸泉あり)

 私は東京都O区生まれ。就学前に東京を離れ、愛知県や宮城県で育って、大学入学と同時に東京に戻りました。そして、1980年に再びO区に住むようになって、それ以来35年間O区に住み続けています。

 そのO区には黒湯という、その名の通り黒い色の温泉が出るということを以前から知っていましたが、一度も入ったことはありませんでした。自宅に浴室があるのに、よそのお風呂に行くということが考えられなかったのです。
 ところが、近年になって温泉や大浴場がすっかり好きになり、出張先でも大浴場付きビジネスホテルに必ず泊まるようになりました。それならということで、気分転換を兼ねて、自宅に近い温泉銭湯に行ってみました。銭湯に行くのは35年ぶりです。

 行ってみると、これはなかなか楽しいものです。なぜなのかわかりませんが、大きなお風呂に入るのは、リラックスできて、よい気分転換になります。
 温泉旅館や大浴場付きビジネスホテルにのように、入浴してから浴衣か館内着ですぐ部屋に戻って寝ころぶということはできません。温泉銭湯から家まで、自転車か歩きで帰らないといけないのは、たしかに少しだけ面倒です。
 しかし、その分を差し引いても、家からそれほど遠くないところで大きなお風呂に入れて、しかもそこに天然温泉まであるということになると、これはもう行かないのがもったいないくらいの気になってきました。

 私は学生時代、アパートに一人暮らしをしていました。その頃は、浴室付きの部屋に済んでいる学生などほんの一握りで、多くの学生や社会人も銭湯に行っていました。私の場合、1976~1980年の間、東京都のK市にあった銭湯に通っていました。それが1980年にO区に戻り、両親と再び同居し、一軒家に住むようになって、銭湯には行かなくなりました。

 それから35年。本当に久しぶりに銭湯というものに行きました。実は私の自宅近くに、天然温泉のある銭湯は2か所あります。一つは昔なつかしい昭和の雰囲気の銭湯。もう一つは、施設の新しい近代的な銭湯。料金はもちろん同額の460円で、私にはどちらも楽しい場所でした。
 昔ふうの銭湯では、「ああ学生時代の銭湯って、こういう感じだったなあ」と、とてもなつかしい気持ちになりました。近代的な銭湯は、広くて明るいので気持ちよく、おおいにリラックスすることができました。

 何度か行ったら飽きてしまうのかどうかわかりませんが、あと何回か、近所のこの温泉銭湯に行ってみたいと思っています。


(K湯の天然黒湯温泉)


(Mの湯、天然黒湯温泉)


(Mの湯、レトロな空間)


※このブログはできるだけ週1回(なるべく土日)の更新を心がけています。



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