こんな本を読みました

気ままで偏りのある読書忘備録。冒頭の文章は、読んだ本からの引用です。

『猫怪々』(加門七海)

2018-01-15 | ルポ・エッセイ
「猫はすごい生き物ですよ。どんな人間も、魂の位では猫には敵わないんですよ」

 実話怪談奇談の採取家にして綺譚の名手、加門七海氏がついに猫をゲットした!・・・というエッセイ。
基本は運命に導かれて出会った子猫溺愛物語。とどめない猫愛に満ち溢れているのがほほえましい。だがし
かし、そこは加門さんのこと、単なる猫バカあるあるにとどまらない厄介な「怪々」がつきまとう。そう、
オカルトエッセイでもあるのだ。そういえば、これまでこの人のレポや対談は読んでもエッセイって手にし
たことがなかったけ。え〜見える人だったの、しかもこういう人だったの!という驚きがいっぱい。拾った
子猫が白血病キャリアだったことから、医学のみならず神頼みに気功にヒーリングにと、あらゆる手を尽く
すことにも驚きだったし、部屋のなかで次々起こる超常現象にはさすがに「うんうん、あるよね、そんなこ
と」とは思えない。ただ、猫から無数の虫が飛び立っていく幻影に関しては、まったくそんな気配のないあ
る方のエッセイで拝読したことがあり、その子もやはり白血病だったのがそれからすっきり長生きした!と
いう奇妙なエピソードとして語られていたのでさもありなんと思う。その他の怪異も、なにせ大好きだから
否定はしないけど・・・こういうのが見える人ってどこまでが「霊力」でどこまでが思い込みなんだろう、
という疑念も私には少しあったり。いや、自分が見ない、体験できない(したくない)からって否定はした
くないし、とても興味深いことなのだけど。
 そんな私でも実感するのは「猫はすごい生き物だ」ということだ。引用は、加門さんがあるイベントで出
会った国際的サイキッカーの言葉なのだけど、以降、ふたりが猫談義で盛り上がったのも当然だろう。「そ
ういう徳の高い生き物に人間が奉仕するのは当たり前」という結論にも笑った。しかし、それにつけても加
門さんの下僕ぷりったるや、やりすぎ!と笑ってしまうことしばしば。でも・・・たぶん私も人に同じよう
に思われているきらいがある。まあ、猫愛はあまり人に語るものではないのかもしれない。
 愛猫「のの」ちゃんのその後が気になって、思わずツイッターフォローしてしまった。元気・・・なんだ
よねえ・・?

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3 コメント

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Unknown (まさぽん)
2018-01-16 12:58:26
お〜、最近連投ですね(*´ω`*)
うんうん、猫はすごい生き物、ですよね♪
「頭の良さ」って点では、犬に敵わないのかも、
だけど、なんかこう、
それとは違った能力の持ち主感がありますよね〜。
今も、隣でぺちゃっと寝ている姿、
人を虜にする能力、とでもいうのでしょうかねw
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猫はヒトを飼いならすのに成功した。 (いとうとしこ)
2018-01-17 20:15:23
ね~!全身全霊で猫馬鹿さんのご様子がなんとも可愛らしい~(笑)。
そうそう、分かっているけれど「アタシはやらないからね」っていう気ぐらいの高さがステキ!
やはり眼、かな?フクロウとネコは凄く思考能力が高く見えます・・・や、実際、そうなのか?!人類下僕計画は着々と進んでいますねぇ(笑)
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Unknown (うさいぬ)
2018-01-18 11:36:38
>まさぽんさん
今年は飛ばしていきますよ〜っ・・・て、いつまで続くかな^^;
そうそう、人間にはわからない「能力」がありますよね。
あれだけ無愛想でいながら、
ものすごい癒し物質を放てるってすごい^^

>としこさん
いらっしゃいませ〜。いやあ、ありがとう!
一気に読んでしまいましたよ。おもしろかった!
「ええ、あのお方がこんなに?」という猫バカ話、大好物です。
加門さんは受け取る能力が高いだけに
下僕化の勢いも凄まじいんでしょうね〜
ののちゃんの画像までぐぐってしまいましたよ。
元気で長生きしてほしいです。
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