1967年アメリカ貧乏留学物語

1967年・所持金$200・スーツケース1個・英語能力ゼロ・単身アメリカへ

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(36)大樹・最高級住宅地・ビバリーヒルズの住民となる!!

2009-10-16 | アメリカ留学
久しぶりに、バーバラから電話がかかってきた。
彼女も学校が忙しかったらしい。
大樹は今住んでいるアパートを引っ越ししたいと思っていた。
周りの環境があまり良くなく、毎晩警察のパトカーがいて、何か事件があるようだ。
黒人(人種差別ではなくて)、ヒスパニックなどが多く住んでいる地域だ。
ハーレムとは言えないが。

引っ越しのことをバーバラに言うと、その方がいいと言う。
何か事件に巻き込まれる前に引っ越した方がいいと言う。


すると、バーバラが、彼女の母親の友人で最高級住宅地のビバリーヒルズに一人で住んでいる
おばあさんがいて、何かと不便で誰かSchool Boyはいないか探しているらしい。

School Boyとは、家の用事をいろいろして、そのかわり学校の費用、衣食住の面倒を見てくれる、
すなわち日本で言う書生だ。
すぐ、おばあさんにアポイントを取ってくれるようにバーバラに頼んだ。
折り返し電話がバーバラから来て、今週末にバーバラも一緒におばあさんに会いに行ってくれるとのことになった。



土曜日の昼にバーバラとサンセット大通りとビバリードライブの近辺で待ち合わせた。
大樹は早く着いたので、ビバリードライブ近辺の超高級ショップを見ながら散策した。
いかにも金持ち(セレブ)らしい中年のおばさまたちが歩いている。
この人間たちはいったい何の仕事をしているんだろう。
大樹はあまりハリウッドスターのことには詳しくないので、わからないけどこの中には
有名なスターも歩いているんだろうな・・・と思いながらブラブラしていた。



するとクラクションが鳴ったので見るとバーバラが赤いマスタングの中から手を振っている。
彼女の車に乗ってそのまま、おばあさんの家に行った。
スゲー!!!!デカイ家だ。

以前スティーブマックイーンの家でバイトしていたけど、同じくらいの家だ。
門があり、そのまま車で玄関まで行った。
チャイムを押すとすぐに、主であるおばあさんが出てきた。
バーバラと抱擁して挨拶をしている。
バーバラが大樹を紹介し、バカでかいリビングに通された。
リビングのコーヒーテーブルの下には、いかにも高級そうなペルシャ絨毯が敷かれている。
大樹はこの家を毎日掃除をするのかと思った。
しかしあまり苦とは思わなかった。
大樹は掃除屋のバイトをしていたので、この手の家にはかなり慣れている。
知らないときは、驚きの連続だったけど。



条件を聞かされた。
★毎日朝6時起床。
★毎日1時間ほどおばあさんのテニスの相手をすること。
 テニスコートが裏庭にある。
★朝食はおばあさんが作ってくれる。
★学校に持っていくランチはおばあさんが、サンドイッチを作ってくれる。
★家の中、庭(バカでかい)そしてプールの周りなどを、常に掃除をする。
★勉強時間は午後8時から自由にできる。
★車は自分の車を使っていいが、おばあさんのベントレー(最高級車)も使っていい。
★ショッピングに行くときはお伴をすること。
★休みは週末の土日。
★お小遣いは週給で$50
★煙草はおばあさんも吸うのでOK。良かった。
ざっとこのような条件だ。悪くない。

夜のお務めはしなくていいのかな? これが最大の心配事だ。
こんなこと聞けやしないけど。
アメリカには色んな人物がいるから・・・・。
でも、おじいさんでなくて良かった。ホモも多いから。



しかし、このばあさんは少し気難しい感じがする。
そして、一番驚いたことは、大樹の住処だ。
プールがあって、そのプールの真ん中の上にゲストハウスがある。
下を見ると360度プールの水だ。
ドアー、窓どこからでもプールに飛び込むことができそうだ。

もちろん橋がかかっているけど、この橋がちゃちな日本流の太鼓橋だ。わらっちゃう。
誰が作ったんだろう。日本のガーディナー(庭師)だろう。
このゲストハウスが大樹の住処となる。
友達は連れてきてはだめで、バーバラならいいそうだ。



ゲストハウスである大樹の住処は、1BED ROOM でバス、トイレ(当然だが)キッチンまでついている。リゾート地域のバンガローハウスのようだ。
もちろん自由に使っていい。
最高に気にいったことは、このゲストハウスのドアーを開けると下はプールなので、いつでも昼夜泳ぐことができる。夜にはプールの底にライトがつくようだ。

バーバラも驚いて興奮している。初めて裏庭を見たそうだ。
『私もここに引っ越してきたい』と言っている。
冗談だろうが、まんざらでもない。

バーバラの家族はジューイッシュ(ユダヤ系)で、このばあさんもジューイッシュらしい。
なぜかジューイッシュは金持ちが多い。



日本人で同じようにSchool Boyとして、大金持ちの家に住み、信頼をされていて、
その主が亡くなった時、遺言状にそのSchool Boyにかなりの財産を渡すように書かれていた話しを聞いたことがある。(事実で、その日本人はビバリーヒルズで現在有名な日本レストランのオーナーだ)

アメリカには色んな事、夢が転がっている。危険も同じように転がっているけれど。

来週に引っ越すことになった。引っ越しと言っても大樹の持ち物はスーツケース2個だけだ。
アパートはFurnished Apartment(家具付き)だから。

ところでアニータの品物を早くフリーマーケット(Swapmeet)で処分しなければならない。
来週末バーバラと行く予定にした。品物の所有者はバーバラには内緒だ。

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