1967年アメリカ貧乏留学物語

1967年・所持金$200・スーツケース1個・英語能力ゼロ・単身アメリカへ

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(39)大樹、ビバリーヒルズでの日課

2009-11-06 | アメリカ留学
ビバリーヒルズでの日課

朝5時に目が覚め、外はカラッと快晴でカリフォルニアの青い空。
木々に囲まれ、プールの上なのでひんやりし、気持ちがいい。

久しぶりに第一ラジオ体操でもしてみようと思い、テニスコートの横で
ラジオ体操を思い出しながら体操をしていると、リスがそばまできていた。
逃げないのだ。大樹は落ちている木の実を手の平にのせてリスに差し出すと、
リスは首をかしげながら大樹をジッと見ている。

遠くから『マイク・マイク』と呼んでいる声が聞こえる。
大樹を呼んでいる。
主のばあさんだ。よく見るとテニスラケットを持っている。

そしてブヨブヨのモモ部の足を丸出しの短いスコートを身につけている。
【Oh ! My God !】
見たくもない物を見てしまった。

気持ちのいい朝の気分が吹っ飛んだ。
これからこの見事にブヨブヨな肉を毎朝見なければならないのだ。
うんざりしたが仕方ない。

ばあさんに大樹は日本のラジオ体操を教えた。

太っているし体がかなり堅いので、ろくに体を曲げたりできない。
しかし、ばあさんはラジオ体操が終わると、大樹に体操の選手だったのかと聞いてきた。
日本では学校で毎日この体操をすること、この体操は第二次大戦の時、日本兵がしていたこと等などレクチャーをしてやった。あってるかな????

体操の後、ばあさんは気持ちがいいと言っていた。気にいったらしい。
そして毎朝このラジオ体操をしたいと言っている。


さて次はテニスだ。
大樹はテニスは経験がない。しかし中学・高校と日本では野球部だったので、
何とかできる。

サーブを打つとばあさんの前にボールがいかないで、あっちに行ったりこっちに行ったり
めちゃくちゃだ。

ばあさんはその都度、はーは―言いながら走り回って、大樹が打ったボールを、
一回もボールを打つことができない。
そしてばあさんが息が切れそうになったので、少し休憩した。


最後にはばあさんは怒りだした。
まともに私をめがけて打てと言う。
そんなこと言われても、ボールがまともに行かないので仕方ない。

ばあさんに、これから朝5時に起きて、まともにボールをまっすぐ打てるまで毎朝1時間
壁打ちをするように命令された。
もしそれでもうまくいかないならば、コーチを雇うと言う。

しかし、とにかくスコートは履かないでほしいと思ったがそんなことは言えない。
白人はなぜこんなにブヨブヨになるんだろう。
肉食人種だからだろう。

7時までテニスの相手をし、そのあとは8時まで庭掃除だ。
8時になるとシャワーを浴び、学校へ行く用意をした。
ばあさんが、今日は車に乗らないから、ばあさんの白のベントレーに乗って
学校へ行っていいと言う。
面白い。今日はベントレーに乗って学校へ行くことにした。
日本人の金持ちボンボン留学生たちはどんな顔をするのか楽しみだ。

(ラブレア通りにある超有名なハンバーガーショップPINKSの店内に、ハリウッドスターに交じれて、美川憲一の写真を発見!!WHY???? 現在の出来事)

ばあさんがランチのサンドイッチを作ってくれる。
紙袋に入れたサンドイッチを持たされた。
学校でランチの紙袋からサンドイッチを出すと、これがなんと貧相なサンドイッチだ。
マヨネーズをパンに塗り、薄っぺらいハムとレタスだけのサンドイッチだ。
自分で作った方がいいと思ったが、ばあさんの好意で持たせてくれているので我慢した。



金持ちボンボン留学生たちが、大樹の乗っている真っ白のベントレーを何も言わないで
憧れのまなざしで見ている。
大樹はなんだか優越感にしたっていた。

その時、大樹は将来何か事業を興し、彼ら金持ちボンボンたちを、あっと言わせてやろうと決心した。
彼らは日本に帰れば、親の後を継ぐレールは敷かれている連中だ。
ただアメリカ留学(遊学?)の肩書をつけるために来ている。

授業が終わり、大樹は真っ白のベントレーで、ダウンタウンのハンバーガーで有名な
トミーズハンバーガーショップに寄ってチリバーガー、チリドッグ、そしてチリタマレス(説明できないけれどメキシカンフードで大樹は大好きだ)を買ってベントレーの中で食べた。
食べていると、メキシカンの女の子が近寄ってきてドライブに連れて行ってと言う。
しかし時間がないので、電話番号を聞き今度連れて行く約束をして、一人で
ウイルシャー大通りを走り、ハリウッド近辺そしてサンセット大通り近辺をドライブして帰った。

夜バーバラが大樹の住処に来た。今夜は泊るそうだ。
バーバラはGrass(マリワナ)を持ってきていたので、二人で吸い夜を楽しんだ。
【1968年代の話しで、カリフォルニアは合法である】



バーバラが今度ウッドストックの音楽祭に行こうと言う。
大樹はこの時すでにヒッピースタイルで顎から口まで髭を生やしている。
髪もロング。正に本場のヒッピーだ。
このスタイルはバーバラのお気に入りだ。

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