黄熟。

タイトルは「あかり」とお読み下さい。
稲の実りをあらわす言葉だそーな。


朝早く田圃に行くと、思いもかけぬほど美しい光景をみることができる。
晩稲の田なら、まだ、稲の花を見ることができるだろう。
朝日に細かな稲の花がきらきらと透けるさまは、水晶の粉を撒いたようですらある。


田圃は、独特の香りもするものである。
……いや、いわゆる田舎の香水の匂いなどではなく。
稲の花の香りだろうか。
米糠の香りにも少し似ているが、もっとすがすがしく甘い香りは心の安らぐものである。


朝晩は涼しくなったとは言え、日中の日射しの強さは夏を主張しまくっている。
虫の音ほどの秋が草の根元からふるえるころ。
山の上に見えるは入道雲。
堪能すべきは森閑とした田舎の昼下がりである。





子どもの頃は、夏休みを満喫してたなぁ…。
今じゃ心身のメンテナスがメインだよ。

再発？

しばらく落ち着いてた胃痛が再度悪化してきた。
やっぱ、カレーはまだ早すぎたや、などと思いつつ。
菜食中心油抜き生活に逆戻りである。


お昼はずーっと梅おにぎりである。
良く噛んでお茶飲めば茶粥にならんかな、などと考えて自分にヲイと突っ込んだり。
んが、仕事の最中にきりきりと痛んでくるのはどーしたもんか。


おかんさまも心得たもので、さっぱり料理を出してくれるのがありがたい。
本日の夕飯もそうめんに冷やしトマトである。
んが。めんつゆが緑色なのはどうしたもんか。


しばし凝視していたあねうえどのいわく。


「……………………青汁？」


いくらなんでも青汁でそうめんは食べたくありませんセンセー（誰や）。


青いのはミキサーにかけて、どろでろになるまで細かくした青紫蘇と判明。
野菜嫌いの貧血という困ったちゃんなBooじーちゃ。
鉄分の摂取量を増やすべくとった、おかんさま苦肉の策であるそうな。


しかし。
あまりにも細かくしすぎると、かえって紫蘇の風味がしないもんである。
ひたすら青臭いめんつゆは、なんとも言い難い喉ごしでありましたとさ。





本日もぎうぎうなり。

カンガルー！

８月も過ぎようとしているのに、我が家の庭はあいかわらずジャングル度ＭＡＸのままである。
どこから種が運ばれてくるのやら、育てた覚えのない植物が生えてくることもまれではない。


おかんさま「ねー、あれ、なんて花？」


おとんさま「しらん」


おかんさま「紫蘭ってあんなんじゃないでしょ！そんなんもわかんないの？」


おとんさま「だから、『知らん』って」


漫才かお二人。


かけあいを見ているうちに、カンガルーの名前の由来を思い出した。
オーストラリアにヨーロッパから人が入ってきたときのこと。
アボリジニに、初めて見る奇妙な生物の名前を尋ねたところ。
「カンガルー」という答えが返ってきたので、それが名前だと思い込んだが。
それは、「私は知らない」という意味の言葉だったとか。





しっかし、おかんさま。
おとんさまの言うことをうのみにしてたころから、はるか遠くへ来たもんだねえ…。

ＨＡＣＨＩ

久々に、あねうえどのといっしょに映画を見に言った。
二月の「マンマ・ミーア！」以来のことである。半年ぶりだよヲイ。


本日のタイトル通り、「ＨＡＣＨＩ　約束の犬」を見たのだが。




泣いた。




いい映画だった。




多くを語らない方が、むしろふさわしいように思う。
日本映画のリメイクがどうとか、そういう文脈で語りたくはない。
しみじみと作品そのものを楽しむべきだと思う。


日本の話だという思いこみで見ない方がいいという理由はもう一つある。
北米の一部でしか通じないようなエピソードが盛り込まれてたりするから。
トマトジュースの缶とかね（何）






映画館から赤鼻涙目で出てくる人がいたら、きっとこの映画を見たんだろーな…。

罠。

金曜日には、おかんさまは必ずBooじーちゃ。と、いっしょに買い物をする。
なんでかっつーと、金曜日はおかんさま御用達のスーパーのシルバーデー。
1割引になるというので、６０才超えの面々をシルバーパス代わりにしたりするのである。


そして夕方。
帰宅直後のあづあづでメイクもいい加減溶けまくった顔のワタクシメが、がっこん、と冷蔵庫を開けた途端。


頭上から降り注ぐ一リットル牛乳パックの群れ。


おかんさま「あ、不用意に開けると危ないから」


開ける前に言っていただきとうございます、おかんさま。


見れば、昨日まですっからかんだった冷蔵庫はみっちりと詰まっている。
各棚は言うまでもなく、扉のポケットにまで焼きそばやら納豆が詰まっていたりする。


おかんさま「勝手に開けるとねぇ、閉められなくなるから開けないようにね♪」


どんな罠ですかおかんさま。





どーせこの食料も一週間で食いつくすんだけどね。