ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

チョコ。

2009-06-25 | Weblog
最近の我が家のおやつはチョコである。

三時のお茶にもチョコ。
夕食後のお茶にもチョコ。
…太るぞおかんさまたち。


一部を口に入れた後。
なぜに、さらに二つに割って。
両手にぎゅ~~~~~~~っと握りしめたままですかBooじーちゃ。


当然、どろどろに溶けて指に貼りつくチョコ。


当然のように、自分の服だのそのへんのクッションだのに、そのチョコをなすりつけようとするBooじーちゃ。


炸裂するおかんさまの怒鳴り声。





怒鳴られると、なぜなすりつけるスピードが倍加しますかBooじーちゃ。
加速装置でも仕込んでそうな動きだぜい。
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しっとり。

2009-06-24 | Weblog
前日に続き、本日も湿度が高い。

ただの紙ですら、湿気を含んでしっとりすべすべなのだから。
封筒などは、潤いまくりである。


人間とは逆に、乾燥したものほど喉ごしがいいらしく。
「湿気た紙がつまりやした」とぴーぴー訴えるプリンタの喉に手をつっこんで。

「さあ吐け」「をゑ」

というやりとりを頻繁にしでかしてたりする。





人間のヨッパライの世話と、変わらんな。
手が汚れるところとか。
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悪化。

2009-06-23 | Weblog
雨である。
近来稀に見る湿度急上昇に、不快指数さらに倍。
職場で着ていた麻のシャツが見る間にくたっていく様は。
何やら花がしおれるのを微速度撮影しているようで、思わず見入ってしまった(爆)

仕事をせんかい、仕事を。


こうまで急に湿度が変化すると、やはり変になるらしいBooじーちゃ。
本日も雨の降る中、脱走しようとしたという。


しかも、靴下のまま。長靴を手に持った格好で。

靴下のまま三和土に下りてしまうことは、これまでも何度かあったが。
それは、履き物が三和土に出ていない時に限られていた。
さらに行動の奇天烈度が一段階上昇した証拠ではないかと、おかんさまは危惧している。


まきぞえをくったおとんさまが思いっきり足を踏まれたとかで。
世界の苦悩を一身にしょったような顔で沈黙している。

その隣に座ったBooじーちゃ。
表情筋を動かさない顔で、ひたすらもくもくと夕飯を食する。


すでに、自分が何をしでかしたのかも忘れている。





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ぷっちり。

2009-06-22 | Weblog
嫌と言うほど緑に染まった我が家の庭である。
食べないことには、どんどんと旬は過ぎていくというので。
最近の我が家の定番のおかずはというと。

小松菜のおひたし。
川流れの塩もみ。
ラディッシュのサラダ。
山盛りのサニーレタス。

おかげで我が家の食糧自給率は、おかずに限って言うならば、80%を越えているんじゃなかろーか。


野菜をなんとか食べさせようとするおかんさま。
野菜が大嫌いで、ひたすらやがるBooじーちゃ。
いつもの食卓の風景である。

二人の攻防など、いつもなら、直射日光の当たるアスファルトよりも生温い目で見守っていられるのだが。
ここのところの胃の不調っぷりが、ナイロンザイルかピアノ線を撚ったワイヤーロープと評価されるワタクシメの神経をもささくれだたせていたせいか。
とばっちりのように飛んできたおかんさまの怒鳴り声でぷっちりキレた。


……まあ、もとより今日の外出予定はあったのだが。
これ以上、顔をつきあわせていると互いのボルテージは修復不可能域まで上昇するのは目に見えている。
外へ出て、他人の目を意識すればワタクシメ自身の頭もそこそこ冷えるかという計算を…瞬時にできるわけがない。
しかしまあ、最善手ではあったと思う。そう思うことにした。


自宅介護というやつぁ、ストレスがたまるもんである。
それは、介護をメインで担ってる方に限ったことではない。
そんな介護家庭で最も必要なのは、体力でも専門知識でもない。
感謝しあい、いたわりあう心ではなかろうか。

介護に協力してくれて、いつもありがとう。
いつもつきっきりでお世話していて、お疲れさま。

心の中で思ってたって、伝わるわけじゃないんだから。
一言でも、「ありがとう」と、常日頃から言われ慣れてたなら。
本日のブチキレもぷちきれ、ぐらいですんだのかもしれない。


カッカしていた頭をさっぱりさせるべく、さらに髪を短く切り。
胃薬を買って帰宅した。
明日は、こちらから感謝の言葉をさしだそう。





……「言い過ぎたわ、ごめん」などという謝罪の言葉なぞ。
巣立ったばかりのヒナっぽい雀の涙ほどにも出しゃしないけど。互いにな。
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タンタカタン。

2009-06-21 | Weblog
どこぞの焼酎の名前ではない。


朝食直後に、隙あらば爆睡しようとするBooじーちゃ。
今起きてきたばかりというに、腹が膨れたとたん、睡眠スイッチが入ってしまうようである。

下手に寝かせると、非常に後が面倒なことになる。
夜中に睡眠をとらず。
自室に尿瓶があるのに、なぜかトイレまで遠征してきて、物音で家族を起こしてみたり。
日中、食後には言われても「もうやりました!」と言い張り、磨こうとしない入れ歯を。
何度も洗面台で磨いてみたり。
そして、あまりのやかましさにぶちきれたおかんさまによって自室に撃退されたりもする。


寝かせないようにと、足踏み運動ををさせるのを生活習慣に取り入れてみた。
今では、TVのスイッチを入れると。
こちらが難聴になりそうな怨霊…もとい音量にして、たす、たすと足踏みをしている。


のだが。
これが、ただ、足踏みをするだけではないから困ったものだ。


たす、、、たす、、、たす、、、(足音)
とかとんとん、とんたかとたかととんととん、てんとととてんとんてんてん。


足が弱っているため、テンポの上がらぬ足を助けるためか。
出窓に捕まった手ですちゃらかな拍子をとっているのだが。
これが、二階まで構造材を伝わって響いてくる。


ぃやかまっしぃわあっっっっ!!!!!


一定のテンポまらばまだしも。
なにそのめちゃくちゃな拍子は。
「うるさい」と言ってもやめず、あまり言うとこんどは脱走を始めるBooじーちゃ。
責められるのがストレスになるから、あまりきつくは言ってくれるなと。
おかんさまに頼まれてはいるものの。
ほたらワタクシメのストレスはどこへゆくのか。
一向に治る気配のない胃痛は、穴が開き始めている証拠ではなかろーか。


あまりにイライラするので、最近は最寄りの図書館の自習スペースを愛用している。
それなりに勉強したいこともあるのだが、家にいては集中などできやしないからだ。





…しかし、公共の場所というのは、どうしてああも冷房がきついのか。
連続稼働は3時間が限度である。それ以上いたら、風邪ひいてまうがな。
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